日記: 2月6日 (2004年)

 私は風呂に入らない。

 とはいっても、私が不潔な汚ギャル一族というわけではなく、シャワーは浴びるけど湯船には入らないという意味である。不潔どころか、潔癖症一歩手前である私は、湯船という人間の出汁が抽出されている液体に浸かるのが、なんとなく気持ち悪く感じてしまうのだ。それが家族しかはいらない湯船であっても、である。

 ましてや温泉や公衆浴場などという、どこの誰が入ったとも知れない液体になど、とてもではないが浸かる気にはなれない。

 考えてもみてもらいたい。

 例えば、水虫を患ったオヤジの足。
 例えば、便所でろくにケツをふかない爺の肛門。
 例えば、湯船で顔を洗い、そのまま口や鼻に入ったわずかな湯を、唾液や鼻水などとともに吐き出す人々。

 枚挙にいとまがないが、こういった光景を想像しつつなお、なぜ温泉に入って「極楽極楽~」などとのたまいうるのか。極楽どころではない。これには阿鼻叫喚の地獄絵図という形容こそがふさわしいのである。

 だから、普段私は湯船には浸からない。

 ・・・のであるが、それでも半年に一回ほど、自分のためだけに湯船に湯を張り、自分が入ったら湯を捨てるという贅沢をする。贅沢といっても、半年に一回の行水がなにほどのものであろう。

 ってなわけで、今日は湯ノ花なぞを使用し、自分のためだけに張った湯船に半年ぶりに浸かり、暖を得たのであった。

 うーん、極楽極楽。

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