10th Aniv.: Combat Flight Simulator

 10周年記念特集6つめは、Combat Flight Simulatorだ。

 Combat Flight Simulator(CFS)は、マイクロソフトから1998年11月にリリースされた、コンバットフライトシミュレータ(ゲームのジャンル名とタイトル名が同じでわかりにくいな)である。

 マイクロソフトの代表ゲーム(?)である、Flight Simulator(FS)シリーズ。そのノウハウを戦闘機モノに活かしたのがこのゲーム、CFSだ。FSシリーズは、基本的には旅客機やセスナなど、非戦闘用の飛行機を、ただ「飛ばす」ということで楽しむ、純粋な飛行機好きのためのシミュレータなんだけど、それをゲーマー向けに、戦闘機シミュレータとして、大幅に改装したのである。CFSの基本的な部分は、FSの長い歴史に裏付けられているので、CFSには発売前からそこそこの信頼を寄せることができたし、マイクロソフト製品ということで、日本語版もちゃんとリリースされたため、購入に際してのハードルが非常に低かったのもこのゲームの特徴だ。同ジャンルのゲームにしては、かなり多くの人が購入したのではないかと思う。

 コンバットフライトシミュレータには、大きく分けて「第二次世界大戦以前のレシプロ機もの」と、「第二次世界大戦以降のジェット機もの」の2種類がある。厳密には、その過渡期を遊ぶものもあるけど、まあ大きく分ければ、レシプロか、ジェットか、だ。ざっくりとした私の印象をいえば、レシプロ機のほうが単純かつアクション性が高く、ジェット機は難しく戦術性が高い。正確にいうと、ジェットものは飛ばすのは簡単だけど、戦うのが難しい。

 で、CFSは前者に当たる。CFSの舞台は第二次世界大戦下のヨーロッパ。そこでレシプロ戦闘機に乗り込み、空戦を行うのが目的のゲームだ。

 そんなCFSだけど、単純にフライトシミュレータとしてみると、おかしな部分も多かった。その最たるものは、「いくら撃たれても墜落しない」という、恐るべき機体の頑強性だけど、他にもFSのノウハウはどこへやら、「飛行モデルが不自然」などという意見も、多々あった。特に一部の機体がほとんど失速をしないというのは、非難が大きかった部分だ。

 でもまぁ、この飛行モデルの話については、私としては十分「ゲーム的リアルさ」を感じられるいい仕上がりだったと思っている。気楽に楽しく空中戦、というコンセプトだと思えば、ほどほどに厳しく、ほどほどにヌルいという、実にバランスのいい出来だったと思うのだ。とはいえ一方で、同じく「ゲーム的」という観点からすると、飛行モデルにはさしたる不満がないにせよ、もっと純粋な「ゲーム的」な部分が、凡庸だったのも事実だ。たとえばシングルプレイのシナリオは、必ずしも非常によいキャンペーンシナリオだったとは思えず、良くも悪くも「普通」どまりという評価のものだった。

 ではなぜ、そんな凡庸なゲームを私がここであえて挙げたのか。

 それは、CFSは「非常に対戦が安定していた」という、当時ではまだ貴重な特徴を持っていたからだ。

 1年前のXvsT対戦以来の、ジョイスティックを握っての熱い空中戦。しかも、XvsT当時では少数派だったISDNの普及も格段に進んでおり、マシンスペックの向上とともに、より安定した対戦環境を、CFSは提供してくれた。8人規模で対戦ができるフライトシム系のゲームというのは、この当時でもまだ貴重だったため、オンラインで遊ぶことに力点を置いていた私にとっては、CFSはその唯一点をもって、他の欠点を打ち消す力を有していたと言っていい。

 当時CFS以外に、CFSと同レベル以上の対戦能力を有するフライトシムを求めれば、MMOフライトシムであるWar Birdsくらいしか他に選択肢はなかったし、それにはかなり多額の接続料金が要求された。その接続料金を払わないとなれば、やはりCFS一択だったといっても過言ではない。現在の常識で考えると、「8人で対戦する程度のことで何を大げさな」と思われそうだけど、当時は8人対戦のフライトシムなどは、実に、実に、貴重な対戦環境だったのだ。

 それにCFSの飛行モデルは、少なくとも対戦するぶんには「へぼすぎる」ということはなかったし、耐久性の高さという点も、ある部分までは対戦ゲームとしてみたときにプラスに働いていたように思う。ヘッドオン即死ばかりではゲームにならないからね。

 私はCFSにまさにXvsTの後継者を期待していて、発売前からサイトを立ち上げて布教活動をしていたんだけど、上記のように、CFSがちゃんとその期待にこたえてくれて、なおかつ、サイトに用意した対戦用待ち合わせスペースにも、少なくない人たちが遊びに来てくれることになったりもして、本当にCFSいい方向にばかり、コトが進んでいったように思う。

 しかし、CFSのマルチプレイにも欠点はあった。特にXvsTに劣る部分は、「協力ミッションがない」ということだ。ひたすら対人戦のみというマルチプレイ仕様で、しかもその戦闘方法も、チーム戦、FFAの両方が可能ではあったものの、試合モードはただの乱戦のみ、という単調さ。対戦、護衛、雷撃、防空、さまざまなマルチプレイができたXvsTのバラエティさには、遠く及ばないシンプルなものだったのだ。

 それでも、3ヶ月くらいかな? 単純なマルチプレイモードしかないにもかかわらず、CFSは毎夜私を楽しませてくれて、割と長い期間、空中戦生活を続けることになった。その原因の大部分はやはり、「当時の貴重な大人数(8人だけど)対戦」にあったのだと思う。

 その活動の終盤には大会も開催したりて、結局楽しい記憶ばかりのまま、CFSには飽きるまで楽しませてもらったのでした。

10th Aniv.: Combat Flight Simulator」への4件のフィードバック

  1. へび

    きたきたこれこれ、わたしも
    CFS→CFS2→FighterAce→CFS3(挫折)
    IL2以降ついていけなくなったって感じなので
    ライトな対戦フライトシムが大好物です。

    FighterAceには、いつか戻りたいなぁと思い
    空母戦やパールハーバーイベントを懐かしみつつ
    なかなか実行できずにおります。

    では、気をつけて旅行を楽しんできてください♪

    (CFS見れたから、もういいのか?おいらw)

    返信
  2. Nez/蝿

    FAは後期に私も少しだけやったなー。
    でも僚機と楽しそうに飛び立っている人々を尻目に、
    単独作戦ばかりするのが寂しくて撤退しました。
    寂しがりやの私。

    FAは大昔に出た頃がウンコゲームすぎて、
    そのあと大化けしていたのには驚いたのも印象深い。

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  3. OGT

    CFSやる前は、レッドバロン一人で黙々とやっていたのを
    思い出しました。あー、なつかしひ。

    CFSの頃は毎晩2時頃までマルチやってて、
    翌日の勤務時間中に爆睡したくなってくるのが非常にツラかったなーw

    返信
  4. Nez/蝿

    リヒトホーフェン!

    複葉機といえば、Flying Circusとかなんとかいう、
    War BirdsのWWI版のようなMMOコンバットフライトシムが
    割と面白かったなー。
    みんなでのどかに離陸し、のどかに敵空港に
    襲い掛かるのが楽しかった。

    返信

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