リアル生産スキル: 第8回

 ついに正念場のブレードの削りだしに入った。


ブレード削り開始

 素の鋼材のサイズは、3mm(厚さ)×25mm(幅)×250mm(長さ)なので、外形を削りだした状態のブレードの断面図は、3mm×20mm程度の長方形になっている。これを、上底(刃側)が0.5mm、下底(峰側)が3mm、高さが20mmの台形にしてやるのが次の作業だ。

 刃側の側面に、中心から0.5mm分の線をディバイダでけがき、峰側の頂点からこの線までが一直線でつながるように、断面で言えば三角形部分を取り除くようにヤスリで切削していく。

 と、やることは単純なんだけど、これは熟練工の腕前が必要な作業だとわかった。


ヘボい図解。クリックで拡大

 とにかく平面が出ない。どうしても切削面が丸みを帯びてしまう。最終的に目指しているブレードの傾斜角どおりにヤスリを固定して削れば、もちろん切削面はその角度どおりの平面になるわけなんだけど、人間の、しかも素人の手でやっているから、どうしてもヤスリを動かす角度が安定しない。そうすると、切削面が丸みを帯びてしまうのだ。

 また、終盤近くになると今度は、ヤスリの傷が消せないという問題も発生してしまった。ヤスリの構造上、傷は当然つくものなんだけど、引っかいたような深い傷が何箇所かに残ってしまうんだよね。傷のない箇所もあるから、多分、力の入れ方や方向でついたりつかなかったりなんだろうけど、今ひとつその辺を体得できず、ヤスリで傷を減らす努力を最終的には放棄せざるを得なかった。消そうとすると、消せたと思ったら、新しく傷ができてしまうのだ。要修行ですな。

 で、結局この工程を両面合わせて8時間ほどやったんだけど、そこで心が折れた。まだまだ丸いし、傷もあるけど、先に進んでしまおう。

 まずは1本完成させてみたいという素人判断でGO。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。