FF14: 屁理屈(前編)

 10/15にあたったパッチと、それに伴うさまざまな告知で、FF14の状況は少し変化した。

 まず無料期間が1ヶ月延長した。

 これは当然の権利と見るよりは、顧客に対するエクスキューズと、それによるプレイヤー離れの阻止、と取るべきだろう。ゲームを自ら進んで遊んでいるくせに、「こんなバグバグなんだから無料延長で当然」とか、「無料にしろ」とか言っちゃうような輩には、到底賛同できない。どんなつまらないゲームだろうと、それを自ら選択して遊んでいる以上、やっぱり対価を支払うのが筋というものだ。特に現時点でのFF14ユーザーの大半は、OBTに参加していた、または参加することが可能だった層なのだから、騙されたというような論調もありえない。全てのユーザーは「金を払って遊ぶ」ほうが「金を払わないで遊ばない」よりも自分に得だと判断したと推定すべきだ。だから「無料で当然」というのは間尺に合わない。

 現時点での無料化はあくまでも、「水準に達していないから」ではなくて、「水準に達していないことで客が離れるのを防ぎたいから」だと認識したい。微妙な違いだけど、この違いを認識できるかどうかは、オンラインゲーム乞食かどうかの分かれ目だと思う。

 一方で、無料期間の延長を提示したことそのものは、スクエニが現在の危機的状況を理解している、というシグナルになる。その意味で評価をしたい。

 幻術による修練値稼ぎの件に対する対処といい、今回の一連の対応といい、話に聞いていたFF11の対応に比べると、はるかにユーザーに歩み寄る気配が感じられる。まだ予断は許さないけど、ここまでの対応は少なくとも及第点には達していて、無理に貶める要素はないな。どのタイトルも対応はせいぜいこんなもんだ(ただし、βテスト中の対応は下の下だった。それが現在の状況を招いていることを考えれば、やはりFF11からの評価は正しいのかとも思える)。

 また今回、少し変化のあるパッチがあたって、同時に今後のアップデートの予定も示された。

 今回のパッチについては、大きくはかわっていない。シャードを持てる量が増えたのと、パーティ内のランク差に制限がついたくらいで、どちらも私にはそんなに影響がない内容だった。個人的には、シャード上限はどうでもいいので、矢のスタック数を増やして欲しかったところ。99本では全く足りない。

 また、次回以降のアップデート予定に関しても、たいした話ではない、というのが率直な印象だ。「マイナスから始まったものが、ゼロ付近まで戻る」という話でしかない。なので、厳しい目で見れば、これは評価すべきではないと思う。このアップデートは、本来必要のないものだからだ。今の開発には、飴よりも鞭を与えたい。

 ・・・と、そんな辛目のことを言いつつも、私は現時点では大いにFF14を楽しんでいる。

 最初の1ヶ月、それに無料期間の増えたもう1ヶ月、少なくとも2ヶ月間遊べただけでも、初期投資分を十分以上に回収できるとすら考えている。いい買い物をしたという認識だ。

 一方で、こんな未完成といわれているタイトルを、MMORPGに関して偏屈な私が認め、プレイしているというのは、自分でも「奇異に見えるだろうな」とも思っている。いつもの私であれば、完成度の低いMMORPGの欠点をあげつらっては、誰も読みはしないWebの片隅で、咀嚼しにくい角張った口調をもって、「このゲームはこれこれこういうわけでダメなのである。メーカーは猛省せよ」とか偉そうにのたまって、プレイしません宣言をするのが常なのに、今回はおかしいではないか。

 そこで、そのあたりの謎解き、つまり、私がFF14が優れたMMORPGであると認識するに至ったわけを、後編で述べたいと思う。

 そう、ある点でFF14は優れたMMORPGなのだ。

FF14: 屁理屈(前編)」への2件のフィードバック

  1. Nez/蝿

    感覚的には同じ感じですね。
    両方とも看板倒れなんだけども、
    妙に見極めたくならせる魅力があります。

    源泉が、VGは「懐かしい期待感」で、
    FF14は「意味不明」というのが違い。

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