チャリ通: 盗難対策を考える

 せっかく買った自転車も、盗難されては元も子もない。

 ってなわけで、盗難対策、つまりロック(カギ)もライトに並んで最重要なオプションに位置づけられるものだ。

 ママチャリの場合、金属の棒がニョキっと伸びて、スポークに引っかかるようなロックや、それがちょっと進化した蹄鉄型のロックが普通だ。でも、クロスバイクの世界ではそういうものはあまり使わないらしい。

 1つには、これらは破壊が簡単すぎるということ、1つには、自転車そのものを担いで持っていかれる事態に対応できないということ、1つには、パーツを分解して持っていかれる事態に対応できないということ、などがその理由となる。

 2つ目の理由までは、オートバイの盗難対策とほぼ同じ考え方だ。対策も同じで、頑丈なロックで、地球ロックをすることが原則となる。特徴的なのは3つ目の、パーツを分解して持っていかれるという盗難項目だ。クロスバイクやロードバイクは、タイヤやサドルを30秒もあれば簡単に取り外しができるらしい。そしてそれらのパーツも、場合によっては非常に高価なものになる。だから転売目当てでそういうものを奪っていく輩が絶えないらしく、その対策が必要なんだそうだ。

 ゆえに、標準的なクロスバイクのロックのかけ方は、

  • サドル、ホイール、フレーム、地球とをそれぞれつながるようにロックする(運搬、分解対策)
  • ロックするものは頑丈であるにこしたことはない(破壊対策)
  • ロックする数は多いにこしたことはない

 というのが原則となるようだ。あとは、日ごろの運用のしやすさとリスクとを天秤にかけて、どのくらい理想に近づけるかを、自分なりに定めていくことになる。

 ロックは基本的にはロープ状のものになって、ワイヤー、ケーブル、チェーン、というように太さと重さとで階級が挙がっていく。当然、太さと重さに安全性は比例し、運用性は反比例する。

 で、今のところのプランとしては

  • サドルとフレームは小さなワイヤーロックでつなぐ
  • 前後輪とフレームと駐輪場の柱とをケーブルロックでつなぐ

 ってなくらいが妥当かな、と思っている。

 サドルの盗難は、行きずりの衝動的犯行を防げれば十分だろう。さほど効果なものではないから、それ以上の対策はいるまい。犯人側としても、ワイヤーを切ってまでして、純正の安物サドルを盗むのはリスクしかないはずだ。

 メインのロックは、長め、かつ、取り回しやすい程度の太さのケーブル1つで、前後輪、フレーム、地球をつなぐ、というくらいがバランス的にちょうどいいかと思っている。これで行きずりの犯行は概ね防げるだろう。少々計画した程度の小僧に対しても、ケーブルの強度次第ではあるものの、それなりに効果があるはずだ。本格的な窃盗団には対処不可能だけど、本格的な窃盗団が狙うほど価値のある車種とも思えない。

 懸念点としては、保管場所がマンションの駐輪場、というのが果てしなく不安ではあるけど、幸い通りに面してはいないから、大丈夫だと信じたい。心配しだすとキリがないけど、心配しすぎてガチガチにすると手軽さが失われてしまうからね。上手くバランスをとっていけたらいいな。

チャリ通: 盗難対策を考える」への2件のフィードバック

  1. アバター画像Awayuki

    チャリの盗難は犯罪って思っていない人多いからね・・・
    何気なく盗んでいくバカが多い。
    しかし前の記事にもあるがロードバイクのパーツとか高すぎ!
    車とかと比べると出る数が少ないから高くなるのは仕方がないとしても
    私の車のRays製のホイールですら4本で35万だぞ・・・

    返信
  2. アバター画像Nez/蝿 投稿作成者

    自転車は社会に推奨されているわりに
    社会の制度が整っていない感じはする。
    でもオートバイに比べたら100倍マシな環境ではある。

    メジャー度に関する感想はオートバイ界からみると真逆なんだが!
    チャリホイールは素材が高いから原価分だけ高いのはわかるとして、
    オートバイ界のニッチ差に比べたらチャリ界は天国。
    情報収集も買い物もしやすすぎる。

    返信

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