日記: 9月20日(2016年)

 Twitterでこんなマウスの記事が流れていた。

 これは面白い。

 昔から縦持ちマウスというジャンルは細々と存在していて、その存在理由の大きいところは「腱鞘炎になりにくい」というような健康面でのメリットにあるとされていた。でも私はこの縦持ちマウスというものを、そういう観点では見ていなかった。

 私の観点では「操縦桿」なのだ、これは。

 いつかそういう方向に進化をしたマウスが出ないかと思っているのだ。

 検索できる限りでいうと、過去にフロントミッション用のデバイスとして、そういうコンセプトのマウスが売られたことがあるようだ。しかし、それはどう見てもクオリティが低く、形だけのもののようだったので、まぁ、真の意味での操縦桿マウスは世に出ていないに等しい。

 そういう視点でこのマウスを見ると、だいぶ操縦桿に近づいてきた。

 このマウスのもっとも特筆すべき特徴は、「手の側面(小指の付け根の面。手刀の刃の部分)を乗せる台が付いている」ということだ。マウスを操縦桿として扱うにあたって、この点はとても重要だ。操縦桿のコンセプトでマウスを扱うためには、マウスの保持を薬指と小指だけで安定的に行える必要がある。そのためにはどうしてもこの台が必要なのだ。

 健康主眼の縦持ちマウスは多数出ているものの、この台を備えたものはほとんどない。この点こそが、私をしてこのマウスに注目せしめた、外形上の特徴だった。

 逆に残念なところは、親指が遊んでいる、ということだ。一般的な3ボタンマウスをエミュレートするコンセプトなのだろうから仕方がないとはいえ、あまりにもったいない。このデザインで親指に仕事をさせないというのは、ない。

 そのためかデザインが太すぎるのも問題だ。保持に親指を使う前提になっているからだろう。薬指、小指の役目も希薄になってしまっている。

 操縦桿を目指すのであれば、もっと全体を細身にして、薬指と小指のラインで保持/ポインティングをできるようにしたうえで、残りの指を操作にフル活用できるようなボタン配置にしたい。メインは親指(右クリック)と人差し指(左クリック)で、機能キーを親指と中指で選択的に押すデザインが妥当だと思う。親指で押せる範囲には、ボタン3つとハットスイッチあたりは最低限設けよう。

 それでさらに、スロットル型マウスを左手で使えば、晴れてHOTAS環境の完成だ!

 ・・・という夢を見たのさ。

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