LiF: 超主観的な近隣情勢

 大手日本人ギルド所属者のウェブサイトやツイッターでの報告などをみても、まったくもって存在を認知されていない、我々の勢力。

 しかし、そんな我々も、それなりに外交努力を行い、10人そこらの弱小勢力ながらも、この無法な世の中で、なんとかここまで生き抜いている。

 そこで、おぼろげながら理解している範囲の周辺関係を、ゲーム開始直後から振り返ってみたい。

(※なお、私が見聞きしたものを、ある程度想像を補って主観で語っているので、正確性が欠ける箇所がありうることをご了承ください)

 【1.黎明期】

 特になんの理由もなく、「このへんがいいんじゃ」といって定めた土地で定住開始。

 人数が10人に満たなかったため、ギルドモニュメントすら築けず、やがて集落は炎上し始めた。

 【2.移住期】

 炎上を機に、移住を決意。黎明期の土地のあまりの資源のなさを教訓に、天然資源の多い土地を目指し、移動を開始した。

 そして、そこで初めての外交が行われた。

 移住先の先住勢力S国が、集団で移動する我々を発見し、接触してきたのだ。一同に緊張が走った。

 しかし心優しい彼らは、我々を邪険にすることなく、その土地の先住勢力たちと干渉しない、しかし資源のある土地をわざわざ選定し、「ここに住めばそなたらも穏やかに過ごせよう」と導いてくれた。なんという優しさか。

 結局ここが、今現在まで続く我々の国土となった。

 【3.立国期】

 ギルドメンバーが10人を突破し、ギルドモニュメントを建築。晴れてCountryとして立国した。

 モニュメント範囲内の平地化、住居の建築、木杭壁の建築が始まった。

 【4.第1次同盟期】

 周辺に定住する勢力との同盟関係が構築された。

 盟主L国を中心に、数か国がゆるく連結し、国土は安寧を得た。

 この同盟の大きな意味は、北からの侵攻に対する備えだった。遥か北方で猛威を振るう勢力の南下政策に、団結して立ち向かわんとしたのだ。

 しかしこの同盟は、問題点もあった。

 土地の大勢力であり、移住期に大恩あるあのS国が、この同盟には不参加だったのだ。理由はよくわからない。S国は、同じく北方からの圧力に対抗している、中央の大勢力とも友好関係を築いていたようだから、S国こそが盟主となってくれれば、対北大同盟も視野に入ったのだが・・・。

 そのためこの同盟は、一地方の小同盟、というところを抜け出せなかった。

 【5.第1次北部侵攻】

 初のJudgement Hourに前後して、北部勢力と我々の同盟勢力とが衝突した。

 結果は以前報告したように、対話による停戦となった。

 この衝突そのものでは大きな問題は起こらなかったものの、このあと、同盟には大きな亀裂が入ることになった。

 【6.分裂期】

 この時期に、同盟内最大級の人員を誇ったN国が分裂、崩壊し、勢力としての存在感がなくなってしまった。

 また衝突の原因のひとつを作り、かつ、衝突では急先鋒を担っていたR国は、同盟を抜け、別の同盟へと走っていった。

 これらの事件によって、同盟は急速に弱体化。それに頼っていた我々も、今後の身の振り方を考え直さなければならなくなってしまった。

 単独ではほとんど戦力にならない我々は、不義理であっても、弱いあるじは捨て、より強い勢力の傘の下に入らなければならないのだ。

 小国の悲哀である。

 【7.中華の存在】

 このあたりと時を同じくして、我々の領土のそばに、相次いで中国系とおぼしき勢力が興亡している。

 最初に興ったP国は、地域の天然資源を傍若無人に扱った結果、周辺諸国の恨みを買い、早々に滅亡した。

 次に興ったP国の後継ともいうべきM国は、それなりに礼儀正しくふるまうことを覚え、我々の同盟にも与し、今のところ順調に発展を続けている。

 ここで問題になるのは、このゲームにはびこる反アジア、とくに反中国主義だ。中国系は狙って潰せ、という主義の同盟が存在している。そしてそういう同盟に限って、力を持ち、好戦的でもある。

 そのため、M国が参加しているがゆえに、この崩壊しかけている同盟は、平和的な別の同盟の助力を受けることができない、という外交問題が発生してしまったのだ。誰も厄介事は抱えたくないのである。

 【8.第2次同盟期】

 結局我々は、すでに力なき同盟を抜け、新たな同盟に走ることにした。

 はっきりいって、現同盟に不満はない。友好的な国家ばかりだ。中国系のM国すらも、現在では普通に付き合えている。情も恩もある。でも、彼らと一緒に死ねるかといえば、死ねない。

 苦渋の決断だったものの、自己の生存のために、地域のより大きな、そして中央の同盟ともつながりのある勢力に与しなおすことにした。

 新たな同盟に入って、1ついいことがあった。移住期の恩人もとい恩ギルドの、懐かしきS国が参加していたということだ。国家建築の父的ギルドが仲間になったことは、我々の心に温かいものをもたらしてくれたし、彼らの恩に報いる、という口実は、元の同盟を抜ける罪悪感を打ち消してもくれた。

 新しい盟主も、ほどよく王者のロールプレイをしている連中で面白い。

 【9.現状】

 集落は石造の城壁で囲まれるようになり、各種施設も完備されつつある。国家としての体裁がなんとか整ったというところだ。

 周辺には、同じ同盟の友好ギルド、それに一応離脱後も友好関係を保っている元同盟仲間のL国やA国やD国、そして問題の中国系M国がいる、という状況だ。基本的に敵対的な勢力と隣接してはいないので、安寧を保っている。

 まだまだ発展途上の我々としては、この安寧が続くことを願ってやまない。

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