日記: 5月5日(2018年)

 LoLの話なんだけどLoLの話ではないので日記カテゴリで。

 LoLの日本プロリーグLJLで今春発生した事件が、最終的に当該選手の引退という結果になり、話題になっている。

 ざっくりとした経緯は以下のようなものだ。

  • チームRPG(現PGM。以下PGM)所属の韓国人であるDara選手が別チームに移籍することになった
  • その際、外国人が日本に中期滞在するために必要な「在留カード」を、PGMに取り上げられた
  • 在留カードは法的に本人が携帯することが義務付けられているため、1)取り上げたPGM、2)取り上げられたDara本人、の両者に罰則あるいは指導がLJL運営より入った
  • 罰則によりPGMはリーグ戦で不利を背負ったが、それでも春リーグで優勝した
  • Dara選手は移籍先の2部チームで活躍し、チームを1部リーグに押し上げる原動力となった
  • 日本で優勝したPGMが、日本の代表として国際戦で戦おうというまさにその前夜、Dara選手が「PGMより受けた心の傷」を主因として引退を発表した

 と、まぁこのような流れだ。公式発表に類する信頼性のある事実は、この辺りだけかと思う。

 これを受けて過日行われた国際戦のMSIでは、配信のコメント欄に「Daraかわいそう」「PGM憎し」の声が流れ続けることになった。Twitterや各種ブログでもそういう論調が多くみられた。

 ただ個人的には、どうも全体的な論調が感情的すぎるというか、断定的すぎるというか、そういう印象が強い。

 「そうなのかもしれない」けど「そうではないのかもれない」ようなことを、根拠なく極端な方向に断定して論じている内容が多すぎて、正直ついていけない。上述したような表に出ている確定的な事実だけでは、到底わかりえないような部分を、皆、自分の想像で補って論じていると思うんだけど、その補い方に「組織が悪い」「強いほうが悪い」「個人は悪くない」「弱いほうは悪くない」というバイアスがかかりすぎている。

 この件でお前はRPGの肩を持つのか、と言われればそんな気は全くないけど、実際に何が起きたのかを、今公開されている情報だけ100%知ることは不可能なのに、あそこまでヒートアップするのは、いろいろ見てきた自称成熟した大人には難しいのだ。

 ただ間違いなく言えることは、この件はすでに裁かれているということだ。

 当事者に処分が言い渡され、なおかつそれをお互いに了承している。正式な刑事処分ではないにせよ、同じ罪で2度罰を与えない一事不再理は、基本的な原則だ。もし不満があるなら抗弁すべきだったし、しなかったのならもう今更どうしようもない。ましてや何も知らない外野がリンチにかける、などということは、それこそ論外だ。謝罪しても、罰を受けても、なお「謝れ、謝れ」と永久に追訴する姿勢は、どこかの国とイメージが被る。未開人のふるまいだと言わざるを得ない。

 罪を憎んで人を憎まず。・・・というほど聖者になれとは言わないけど、冷静に立ち回りたいものだ。

 (日本LoL界の著名人たちは概ねそういう風に立ち回っている。一安心している次第)

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