GRB: 実質初回の感想

 あまりプレイしなかったオープンベータ。

 起動でトラブってほとんど遊べなかった初日の0時から未明。

 ・・・という期間を経て、やっとまともに数時間連続してプレイできたので、これをもってファーストインプレッションを行いたい。思いつくままにだらだらいく。ワイルドランズとの比較視点多め。

 【風景】

 ワイルドランズ譲りの素晴らしいランドスケープ。特に太陽光が美しい。

 なんの根拠もない体感でいうと、ワイルドランズの頃からの要求スペックの向上よりも、世の中のPCスペックの向上のほうが大きく、ワイルドランズよりもその美しい風景を楽しめるだけのマシンスペックを備えた人が増えているのでは、という予感もある。

 ただ、今まで訪れたわずかなところ限定で言えば、妙に暗く、鬱蒼とした雰囲気が多くて、スカっとさわやかで村落も豊富にあったボリビアの高地に比べると、少し魅力が下がる。今後いいロケーションがあるといいけど。

 【自キャラ】

 顔がいまいちなのは前回話した通り。

 その他、ワイルドランズに比べて、自キャラの質感が少し下がった気がする。

 全体的に洋服のボリュームが下がっていて、エア感がない。どの服もぴっしりしてしまっていて、「もうワンサイズ上はありますか?」と服屋の店員に言いたくなる。

 【操作】

 良くも悪くもあまり変わってない。ワイルドランズ同様のもっさりうろうろ感。特に狭いところでは動かしにくく、そもそも自キャラが若干でかくて邪魔な感じもする。もう少しカメラを引きたい。

 地面に落ちている戦利品や素材をノーアクションで取れるのは楽でいい。

 カバーアクションは精度が下がったと思う。向きたいほうを向けないシチュエーションがワイルドランズ以上に多く、「ええい! もういい!」と身を晒してのごり押し撃ちになりがち。パンサーで遊んでるけど、プレイがアサルター寄りになる。

 そしてハシゴを下れない。これは明確に設計ミスだと思う。

 真上を向けない。対空戦闘多めのゲームなのになぜなのか。

 【UI】

 ウンコ―。マルチプラットフォームの弊害はいつもこれ。

 特に装備品を使うのがなんだか煩わしい。サークルUIはコンソール機にあわせた仕様なんだろうけど、PC向けのいわゆるスキルバーのようなもの(横長に連続するアイコンボックス)のモードも欲しかった。

 メニュー全般も直感的じゃない。閲覧性も低い。いいとこなし。このままGOサインが出たのが謎なレベル。

 【視認性】

 相変わらず敵を視認しにくい。索敵ゲーにするための意図的なものだとは思うけど。

 【難易度】

 目的地の表示非表示や、ゲーム世界そのものの難易度設定がある。

 選択肢が豊富なこと自体はいいんだけど、マルチプレイ時は一定の難易度にして欲しいな。オンラインゲームの良さの一つは「ルールの共有」「体験の共有」だと思うので。

 「○○クエストむじー!」「え? 簡単だろ」「お前難易度は?」「レギュラー」「レギュラーならそらそうだわ」・・・みたいな会話ほど空しいものはない。

 【エレホン】

 街の出口が遠い。入る時は一瞬で中央なのに、出るときは坂道ダッシュ。ビバークにファストトラベルする前提なのだろうけど、街を出たところにもファストトラベルさせておくれ。

 【乗り物】

 脆くなった気がする。すぐに爆発炎上する。マルチプレイでは爆笑を誘えるが、ソロでは慎重に運転しましょう。

 【シナリオ】

 ワイルドランズのほうが、すぅっと作品世界に入り込めた。目的も明確だったし、達成するためのステップも明確だった。導入のうまさ、シナリオの魅力はあちらが上だと思う。

 ブレイクポイントは世界背景やそこへの導入に、やや乱暴ともいえる突き放し感がある。一応シナリオはあるんだけど、あまり緊急性や責任を感じられない。

 実在の土地や社会背景がベースにあったワイルドランズより、シナリオのリアリティにハンデを背負っているのは確かだ。ただでさえトンデモ兵器満載のSF設定だし。その辺のことも、作品への没入度に大きく影響している。

 こういったあいまいな部分は、よく言えばオープンワールド性の向上に寄与しているのだろう。目的意識が希薄なぶん、なにをやってもいいという気分にはすぐになれる。

 順を追って解いていくような、明確な攻略のステップが提示されないことが、吉と出るか凶と出るかは、人それぞれだ。

 【銃器】

 異常に銃器へのこだわりがあったワイルドランズよりは、ノーマルなアプローチになっている。それでも各パーツの構成やカラーリングをいじれるというこだわり様は健在。軽度ガンマニアの私もニッコリだ。

 気に入った銃器を強化していくことができる点も、RPG的キャラ立てに寄与していい。

 ただ、情報を見る限り、ワイルドランズにあったいくつかの銃器が登場しなそうなのは残念だ。個人的には、ワイルドランズで愛用していたマシンピストルのスコーピオンが不在っぽいのが、非常にがっかり。

 【装備の更新】

 武器やアーマーの更新があるのは面白い。ただ、割と更新ペースが頻繁な割りに、装備に加えたカスタマイズが保存されないのは面倒くさい。

 武器のアタッチメントや、アーマーのカラーリングなんかは、装備を更新しても引き継いでほしいものだ。引き継ぐたびにこの辺を是正するのが面倒くさくて、武器はともかく、アーマーのカラーリングは結局大していじらなくなってしまう。機能がもったいない。

 【スキル】

 スキルツリーがよくもまぁこんなデザインにしたな、というくらい見づらい。アイコンのサイズを半分にして、1画面に4倍の情報を載せろ、と言いたい。

 とはいえ、Perkを4つまで装備する、という取捨選択性は悪くない。楽しく考えられる部分だ。

 【ハウジング】

 ここまでやっておいで、なんでエレホンにハウジング機能をつくらないかなああああああああああ。

 私はあまりハウジングを楽しまない派ではあるものの、すごくこの辺の「ぎりぎりかゆいところにまで手が届かない」佳作王のUBIに残念さを感じる。いつも感じる。1回くらい傑作を作れや。

 【第一印象まとめ】

  • 基本はワイルドランズと同じ
  • 綺麗になった
  • 成長要素が増えた
  • 舞台はちょっとしょぼくなった

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