日記: 9月3日(2020年)

 脳神経外科で診察を受けた。

 経緯はこうだ。

 4月以来ずっとテレワーク中というなかで、多くの例に漏れず、私も柄にもなく運動不足の危機感を感じるようになってきていた。運動不足なんていうことは、このン十年間常態化した、すっかり慣れ切った状況であるにもかかわらずだ。

 そうなったことの背景には、やはり通勤が無くなったということが大きくある。運動不足ということへのエクスキューズとして、「通勤で歩いている」ということが、精神安定上かなり大きな部分を占めていたのだと、いまさらながらに自覚した。

 ということで、ありがちでありきたりな反応になるのだけど、これまた柄にもなく、筋トレなどを開始することにしたわけだが・・・そこで問題が発生した。

 筋トレをすると、頭痛がするようになってしまったのだ。

 それも、かなり激しい頭痛だ。筋トレで力を籠めると、脳天がズッキーンと痛む。1回そうなると、ちょっと運動を持続するのは難しい。というか、あらゆる活動を止めて、その場に座り込むしかないくらいの、激しい痛みになる。これまでに片頭痛などで感じた頭痛とは、だいぶ性質も激しさも異にする痛さだ。

 安静にしていれば、10~20分で痛みは自然と引くのだけど、その間の痛みだけは、大げさに言えば命の危険を感じるものになる。痛みの部位が部位だけに、痛みに耐えながらも「これ、力んだ拍子に脳内の血管でも切れたのでは。死ぬのでは」というような、悪い想像だけが膨らんでいく。

 不安になってウェブサイトで調べたところ、おそらく労作性頭痛や、可逆性脳血管攣縮症候群というようなものである可能性は高そうだった。これらはいわゆる一次性頭痛(頭が痛いだけ。他の病状はない痛み)なので、痛み以外の害はない。もちろん死なないし障害も出ない。それでもどんな解説サイトにも「とはいえ二次性頭痛(脳内出血など原因のある痛み)の疑いがないわけではないので、念のため医療機関で受診を」と書いてあった。

 自分としても、ごまかしごまかし痛みと付き合いながら、強行して良いのか悪いのかもわからないままに、筋トレを続行していく、というのはゴメンだった。変な不安を抱きながら生活していくのは、あまりにもストレスだった。

 というわけで、思い切って脳神経外科を受診したわけだ。

 コロナ禍のさなか、病院へ行くこと自体に多少の抵抗はあったけど、脳神経外科というものは、そんなに混雑するものではないらしい。1日で最も客のいなそうな、午後3時という時間帯を選んだこともよかったらしく、先客1名、後客0名という、密とは無縁の環境で受診できた。

 病状を伝えると、私の予想通り、おそらく労作性頭痛の系統だろうとの由。とんとん拍子で話は進み、即座にMRIの撮影を行い、MRIの画像で脳自体にはまったく異常はなく、綺麗な脳をしているとの評価を受け、根本的な治療法はないが、死ぬようなこともない、一次性頭痛だということが確認できた。それにおそらくいつまでも治らないものでもないだろうとのことでもあったので、そのうち治ることも期待できそうだ。

 MRIは高価というイメージがあったものの、保険適用されたので、費用もある程度抑えられた。

 終わってみれば1時間そこそこの時間と、5000円そこそこの費用。それで安心を得ることができた。なにも改善してないことを加味しても、安いものだ。

 現時点では治ったわけでもなんでもないから、今後もそれなりの期間、痛みとは付き合っていかなければならない。それでも、痛くなっても不安がない、というのは精神的に大きい。最悪の事態ではなくてよかったよかった。

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