日記: 3月9日(2021年)

 前回の日記のホルスター話で、「Amazonプライムで海外の刑事ドラマをよく観ている」というような話をした。

 そんな観ている刑事ドラマの話。観ているということの記録、兼、紹介をしよう。

 今見ているのは、シカゴシリーズだ。

 シカゴシリーズは、シカゴ・ファイアという消防隊のドラマが始まりのシリーズで、そのスピンオフとして、刑事もののシカゴP.D.、病院もののシカゴ・メッド、それに法廷もののシカゴ・ジャスティスと、多様なジャンルに展開している、人気のシリーズらしい。

 私は刑事ものが観たくて、シカゴP.D.から入ったんだけど、これがそういうシリーズものだと知ったので、今は刑事ものの枠を超えて、シカゴ・ファイアを観ているところだ。

 私にとってこのシリーズのいいところは、まず、なんといってもその物量だ。

 シリーズ第1作のシカゴ・ファイアのシーズン1の開始は2012年で、いまだ現役で続いているこのシリーズは、Amazonプライムにあるだけでもファイアが全6シーズン、P.D.が全5シーズン、メッドが全2シーズンと、かなりの話数が用意されている。このコロナ禍において、これは心強い。

 物量が多くても、面白くなかったら意味はないんだけど、さすがに長期に続いているシリーズだけあって、今のところはその点も問題ない。私の感覚だと不自然なほどに性に奔放というか、過剰にチュッチュチュッチュするのをアピールしている部分が、ちょっと目に余るけど、たぶんアメリカにおける「イケてる若者」をシンボリックに表現するとこうなるんだろうな。スクールカースト上位勢のイメージ。アメフト部とチアリーダー。知らんけど。

 またこのドラマは世界観的には、LAW & ORDERともつながっているとか。LAW & ORDERは今は性犯罪特捜班が有名で、私はこれを観たことはないけど、昔のLAW & ORDER、いわゆる「In the criminal justice system, the people are represented by two separate, yet equally important groups…」で始まるあれは、何シーズンか観た。あの古いドラマからここまでつながっていると思うと、それだけで世界観の厚みを感じて、視聴意欲が増してしまうというものだ。

 さて、私の興味の本命たる、刑事もののP.Dについてなんだけど、近年の私の刑事ものランキング最上位であるBOSCHに比べると、ややドラマ寄り、かつ、ハードボイルド度が下がる、っていう評価かな。

 ここで言いたい「ドラマ寄り」というのは、人間の行動が嘘くさいということ、例えば無駄に激昂したり、非合理的な行動をご都合的にとったり、というようなシーンが少ないながらある、ということだ。「いや、そこでブチ切れたらそうなるってわかるでしょ」とか「そこでそいつに背を向けるのはないでしょ」みたいな、通常多くの人間がしないような行動を、無理矢理登場人物にとらせることで、ドラマチックな展開を作る。そういう点があると、少し冷める。BOSCHにはそういう点が本当にない。が、シカゴP.D.にはままある。

 それでも派手なアクションではなく、人間関係とか社会問題とか、そういう部分を日本人にも理解できるレベルで描きこんであり、そして、その部分こそを魅力としてストーリーが展開されていくので、観ていても飽きが来ないし、むしろ観るほどに世界観への理解が増し、面白くなっていく。海外刑事ものではかなり気に入った部類だ。Amazonプライムのアメリカ刑事ものだと、BOSCH、シカゴP.D.、それにCold Caseかな。この辺は似てないけど、似ている。面白さの要素が。

 ってなわけでシカゴP.D.。それにシカゴシリーズ。これからまだまだ長くシーズンを楽しんでいけそうだ。

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