日記: 6月7日(2021)

 家の玄関の鍵が渋い。

 鍵の抜き差しが硬く、差し込んだ後の回転もやや硬い。

 この症状はもう数年来続いている。そして渋くなってくるたびに、鍵に鉛筆の黒鉛をこすりつけて、滑らかさを取り戻すという「おばあちゃんの知恵」的な対処療法をとってしのいできた。

 この対処法は、黒鉛の細かい粒子が潤滑剤となって、鍵の滑らかさの復活に寄与する、という仕組みのものだ。はじめてやってみた時は、想像以上の効果に驚いたものだ。これはこれで、裏技使いっていうような気分に浸れるので、まぁ楽しんで対処してはいた。

 のだけど、さすがに鉛筆をこすりつける生活が、何年間にもわたってくると、少々作業が面倒くさくなってくる。もう少し簡単に対処できないものだろうか。

 ってことで購入したのが写真の商品。鍵穴に吹くスプレーという商品だ。

 旧来、そもそもこれまで鉛筆法を採用してきたのは、鍵穴に潤滑油をスプレーするのは、埃や汚れの吸着につながってあまりよくない、と聞いたからだった。だから、いくら作業が楽になりそうでも、安直に鍵穴にシリコンスプレーを吹くようなことは、これまでしてこなかった。

 しかし、この商品は錠前メーカーのMIWA謹製。MIWAがMIWAの錠前のために作っているものなので、問題があるわけなかろう、ということで採用した。

 実際に使ってみるとそもそもこれは、潤滑「油」、ではなくて、潤滑「粉」とでもいうべきものスプレーだということが分かった。油分がないので、潤滑油を用いることで懸念される、埃や汚れの吸着の心配はなさそうだ。

 仕組みはこうだ。スプレーした瞬間は液体が噴き出し、鍵穴内に浸透していく。しかしその液体成分はすぐに蒸発してしまう。液体成分が乾くとともに、スプレーした個所には細かな粉末というか粒子だけが残り、固着する。そしてその粒子が、その部分の摩擦抵抗を減らす。という仕組みだ。要するに鉛筆で黒鉛の粒子をつけるのと、やっていることは同じ、というわけ。

 効果のほども素晴らしく、拭いた直後から鍵穴はスルスルになった。無抵抗。素晴らしい。

 あとはこれがどれだけ持続するか、だな。鉛筆法と効果は同じ。されど耐久性はどうか。それはこれから見ていこう。

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