カテゴリー別アーカイブ: 日記: 2017年09月

日記: 9月9日(2017年)

 自分へのバースデープレゼントという名目で、新しいヘッドセットを購入した。

 購入したのは、キングストンのHyperXブランドのヘッドセット、HyperX Cloud II KHX-HSCP-RDだ。実売価格はAmazonで11,000円ほど。

 これは正直、私としてはかなり思い切った買い物だった。

 もともと、音にはこだわりが全くなかった。

 20年余のPCゲーム歴において、2,000円以上を音にかけた記憶がほとんどなく、長らく1,000円くらいで叩き売られているスピーカーを使っていたし、やがて液晶モニターに安っぽいスピーカー付きのものが売られるようになると、歴代モニターをスピーカー付きのものにして、「省スペース万歳」とか思いながら、その音で満足してしまっていた。

 VCがコミュニケーション上不可欠な時代になっても、それに必要なヘッドセットすら、企業のテレフォンオペレーターがつけているような、片耳式の1500円くらいものを愛用してきた。

 徹底して音には無関心だったのだ。

 そんな私が、なんの気の迷いか、実売1万円を超えるような超高級品(蝿視点)を買ってしまったのだ。珍事、と言っていい。

 ここまで思い切ったのだ。さぞ素晴らしい感動が待っていないと、納得できないぞ。

 そんな想いで、早速使ってみた。

 まず、機能的にすごいな、と思ったのは、全く音漏れしていなそう、ということだ。いや、家の中で使うものだから、別に音漏れしようがすまいがどうでもいいんだけど、それなりに大音量で音を出しても、イヤーマッフルを太ももに当ててふさいでみると、もうそれで外からは音が聞こえない。耳を近づけても聞こえない。不思議だ。素人の感想で申し訳ないけど、比較対象がiPodの付属イヤホンとかになってしまうので、それとはさすがに違うな、と感じ入ってしまった。遮音性が段違いだ。幼少期に感じた映画館のドア以来の感動といえる。

 そして肝心の音なんだけど。・・・うーむ?

 もうね、ダメだね。音に関して素人すぎて、良いのか悪いのか皆目わからない。よくヘッドフォンの感想で、「高音がどうのこうの」「低音がどうのこうの」っていうのを見るんだけど、聞いてみてもまったくさっぱりこれっぽっちもわからない。せいぜい「雑音なく音がよく聞こえるとおもった」という程度の感想だ。小学生か。

 また遮音性が高いという最初の感想の影響なんだけど、逆に周囲音が聞こえないのが怖い。ヘッドフォンをしている状態で、我が家に賊が侵入してきたら(こない)まずいな、とか心配になる。賊は侵入しないかもしれないけど、来客にも気が付かないだろうな、これは。ヤマトや佐川の襲撃に対応できない。怖い。

 そして「ヘッドフォンをしている」ということそのものが煩わしい。バイクのヘルメットの時ほどではないにしても、それに近いレベルで「早くこれを外してええええ感」を覚えてしまう。特にまだ晩夏の暑さが残る時期だから、装着感が悪い。蒸れる。耳かきがしたくなる。

 なお、一応このヘッドセットの名誉のために言っておくと、眼鏡のつるが痛い、というようなこともなく、2時間程度はどこかが痛むこともなく装着し続けられはした。だからこのヘッドセットの装着感が特別悪いというわけではなくて、私がヘッドフォンに不慣れすぎるのだろう。慣れれば解決するのかな。

 マイクに関してはまだ未使用なので感想はなしだ。元来「聞く音」をメインにした買い物だったので、正直どうでもいいとは思っている。今のところ、ヘッドセットではなくヘッドフォンとしてしか使っていない。

 というわけで新ヘッドセット。今のところ残念ながら、11,000円の価値を感じられていないかなぁ。食に興味のない人が松坂牛を食ったような感じになってしまっている。まぁ、でも、これも経験、経験。

日記: 9月7日(2017年)

 オンラインゲームで覚えた言葉。という話。

 オンラインゲーム歴20年余。その過程で、主に英語圏の言葉をいろいろと知ることになった。そんなものに思いを馳せながら、思いつくままに述べていきたい。

 まずはDiablo時代。rareとかuniqueという言葉はDiabloで初めて接したかな? ハクスラというジャンル自体に接してこなかったので、概念からして初めてだったかもしれない。

 この辺の言葉はDiablo以前の印象では、前者は「肉が生」というイメージで、後者は「変わっている」というイメージだった気がする。それがオンラインゲームを通じて、希少さの単位のような意味合いを感じるようになった。今でこそレアという言葉は、「希少」という意味で日本でも市民権を得ているけど、当時はそうでもなかった気がする。

 そしてDiabloで覚えた言葉の最右翼はやはりPKだろう。PKという概念自体が多くの人にとってDiabloスタートなので、当然この言葉もDiablo由来というイメージになっている。実際には時系列的にはMeridian 59などで先行してPKは存在していたし、用語としてもおそらく輸入されているわけだけど、一般的にはやはりDiabloだろう。ネームバリューが違う。

 そんなMeridian 59で超個人的に印象的な言葉は「anyone mending?」という一文だ。まず「〇〇する人はいませんか」というニュアンスで「anyone」を使うという口語が、受験英語しか知らない洋オンラインゲームビギナーの私には新鮮だった。そして「mend」という「直す」という単語もここで知った。あまりその後使っていないけど。

 ついでに言うとこの辺で、sword、shield、spear、armor、hammerというような単語の綴りを覚えた。

 用語の宝庫といえば、やはりEQを出さないわけにはいかないだろう。AoE、taunt、pull、KoS、aggro、root、snare・・・今でもオンラインゲームで使う用語の多くを、EQで学ぶことになった。どこまでがEQ発祥なのかはわからないけど、EQによって拡散した用語は多いはずだ。細かいところでは、魔法を唱えることをcastということを知ったのもEQだ。今でこそ当然な感覚だけどスペルはキャストするものなのだ。EQの影響は大きい。

 PvP、PvEという区分けもEQのサーバー分類で学んだ気がするな。言葉としてはやっぱりEQ発祥だったかはわからないけど、用語を一般に拡散させたのはEQのような気がする。それまでのm59、Diablo、UOではPKという一方的な行為だったものが、世界の枠組み自体に対決感を含ませてジャンル分けしていた。

 ここから先は、新しい知見というものが減っていって、あってもいつの間にかなじんでいた、というものが多いんだけど、いくつか印象的なものはある。

 DAoCで印象深い単語は、個人的にはPBAoEという用語だ。リリース前の情報収集の段階で、PB:Point Blankという言葉の意味がいまいちわからなくて、難儀した記憶がある。今でこそPoint Blankと聞けば、「ろくに狙わずに至近距離でぶっ放す感じだよな」ってことで単体なら接射、AoEなら自分を中心にした円形、というようなイメージがぱっと浮かぶけど、当時は謎だった。

 SWGではFlamethrower。火炎放射器。火炎放射器って英語ではFlamethrowerっていうのか。「炎」を「投げる」でフレイムスロワー。なぜだか妙に格好良く感じた。

 EQ2のあたりで、インスタンスという言葉になじみが出てくるようになった。また時期的に「ダメージを出す人」をさす言葉に、従来のAttacker、Damage Dealerに加えて、DPSが加わったのもこの頃だったような気がする。これはWoW由来説も聞くけど、どうなんだろう。なお、DPSを「DPSを多く出す人」として使うことは、いまだに論争を呼ぶところだけども、個人的には「通じれば何でもよかろう」派だ。

 時代は飛ぶけどRiftでは、Queue、かな。キュー。順番待ちの列。ログイン待ちでよく見た。もっと前の別のゲームからだったかな? いずれにしても、日本語としてのキューは知っていたけど、オンラインゲームの順番待ちのなかで、Queueというスペルを覚えた。脳内発音で「くえうえ」と唱えながらキーを打っている。

 LoLからはまずmetaを上げたい。戦略・戦術のブームや、転じて選択した戦略・戦術について、metaという言葉を使うのは、LoLで初めて接した。「頻繁にゲームバランスが変更される競技シーン」の存在とともに出てきた言葉なのだろう。

 最近のLoL競技シーンでは、BO3、BO5や、reverse sweepなどという表現も学んだ。このうちreverse sweepっていうのは一般的な用語なのかちょっとわからない。検索してもLoLでの用例ばかりなので、LoLの言葉なのかもしれない。日本では「逆3タテ」とか言うね。

 LoLに関して言うと、発言マナーが悪いということで、よくない言葉もいくつか覚えさせられた。toxic、rekt、tilt。LoLは今までのオンラインゲームとは、だいぶ文化が違っているせいか、新しく覚えた言葉が多いように思えるな。それだけ私にとっては新鮮な世界だったのかもしれない。いいことだ。

 あとは・・・どのゲームからかわからないけど、階層わけの時に「Tier」という言葉を使う。これもオンラインゲームで覚えた言葉かな。そういういつの間にか系も多い。うーん本当に気が付かない間にいろいろな言葉を学んでいるんだな。

 今後もどんな新語に接することになるのか、楽しみだ。