カテゴリー別アーカイブ: 日記: 2018年10月

日記: 10月31日(2018年)

 安曇野・黒部ダム旅行。

 2日目の話(2)。

 ここから2日目編はすべて飯の話。

 まずは昼食。

 黒部ダムに来たからには、ってことで、名物の黒部ダムカレー(正式名称失念)を食べてきた。

 ・・・んだけど、これは、まぁ、形だけの名物ですな。

 供するのは黒部ダム併設のレストハウスの一角にある食堂。クオリティとしては海の家とかパーキングエリアとかのものと同等。というか、近年どんどん洗練されてきているこれらよりも少し劣る、昭和のイメージがまだ残っている感じの、素朴で簡素な食堂だった。

 そこで食券を買い、待つこと30秒(!?)。あっさりと出てきた黒部ダムカレー(仮称)は、まぁ写真の通りの、残念なクオリティだった。

 決して不味くはなかったけどね。ただレベルとしてはレトルトカレー並。業務用カレーを温めてよそってるだけ、っていう感じが強い。ご飯がダム型に盛られているという点を除けば、本当に何の変哲もないカレーだった。これでたしか800円くらいした気がするけど、やや割高感があったかな。

 とはいえ、ここまで来て、黒部ダムカレー(仮称)を食った、ということに意味があるのだ。だから実はそんなに損をしたという気もなくて、ひとつフラグを回収できたという満足感のほうが大きい。

 これは、これでいいのだろう。

日記: 10月30日(2018年)

 安曇野・黒部ダム旅行。

 2日目の話(1)。

 黒部ダムに行った。

 黒部ダムに行くには、富山側からと長野側からの2方向からのアクセスが用意されているんだけど、今回は長野県安曇野市滞在の旅行なので、もちろん長野側からだ。

 まずは自動車で長野側の玄関口である扇沢駅に向かった。

 扇沢駅からは黒部ダム駅までを15分で結ぶトロリーバスが発着している。扇沢駅周辺には、駅に近く綺麗に舗装された有料駐車場(1000円)と、駅から3分くらい歩くことになる砂利敷きの無料駐車場とがあったけど、今回は無料駐車場が空いていたのでそこを利用した。

 扇沢駅に到着した時刻は10時過ぎくらい。トロリーバスは毎時0分と30分に出るというダイヤになっているので、あまりいいタイミングの到着ではなく、10時30分まで20分以上待たされることになった。

 ただ、この時間は多少退屈ではあったけど、待ち時間の後半になると、軽妙なトークが面白い名物駅員さんが登場して、お土産の宣伝トーク(というかコント独演会)がはじまったので、それはそれで楽しいひと時になった。

 そして、ここでうれしい誤算があった。黒部ダムの観光放水は、この1週間前の週末までのはずだったのに、急遽この日も放水する、というニュースが入ったのだ。

 オフシーズンに入ってしまっていたから、観光放水はないかわりに、観光客は少なめで快適。・・・というトレードオフを選択したはずだったのに、観光客は少なめのまま、こっそり観光放水は実施となると、まさにいいとこ取り。運が良かった。

 さて、待ち時間が経過したので、いざトロリーバスに乗って、移動開始だ。

 現行のトロリーバスの車両は、今年をもって引退するとのことで、「鉄」な人には少し熱いタイミングらしい。けど、私は興味がないのでよく知らない。

 トロリーバスは、ほぼ全編トンネルという道路を15分間走った。途中、有名な破砕帯を通ったりもしたけど、光景としては依然としてただのトンネルなので、面白いものでもなかった。

 黒部ダム駅に到着すると、そこで待っていたのは絶景・・・の前に220段の階段だった。途中にある「破砕帯の水」などでのどを潤しつつ、年配の人々は、割と大変そうに上っていた。

 その先で、やっと黒部ダムを展望できるところに到着した。

 天気はあいにくの雨模様で、降ったり止んだりだったんだけど、それでも放水の迫力と、紅葉に染まった山々とのコントラストは素晴らしく、いい景色を拝むことができた。はるばる訪れた甲斐もあったというものだ。

 その後、ダムのアーチまで下りていきながら、いろんな角度からの眺めを楽しみ、アーチの上からの眺めを楽しみ、お土産屋を覗き、チープなグルメを味わい、慰霊碑に一礼し、アーチの上を歩いて往復して、黒部ダム観光を終えた。

 グルメについては、次で。

日記: 10月29日(2018年)

 安曇野・黒部ダム旅行。

 1日目の話(4)。

 コテージの庭でバーベキューをしよう。

 ということで、まずは宿の管理人さんに、貸しバーベキューセットの利用を申請した。3240円だった。

 すると管理人さんが、庭までバーベキューセット一式を運んできてくれて、さらに炭の火おこしがしやすいように、着火剤の上に木炭を櫓のように積み上げてくれるところまでやっておいてくれた。親切極まりない。

 その状態で、まずは買い出しだ。

 管理人さんオススメの地元の肉屋で肉を買い、さらにスーパーで野菜や飲み物、翌朝の朝食を買い込んだ。

 この肉屋はなんだか見覚えがあるなぁ、と思っていたんだけど、旅行を終えてから調べてみたら、以前に「バナナマンのせっかくグルメ」で登場していた肉屋だった。なるほどね。たしかに観たわ。横の併設焼き肉店で食べてた食べてた。

 そしてバーベキュー開始だ。

 開始は午後5時ごろ。10月末ということで気温が心配だったけど、杞憂だった。バーベキューの炭火で暖をとれるし、食べて飲んで会話もしていれば、体温も上がってくる。むしろ暑い夏場なんかよりは、よほど快適にバーベキューを楽しめる季節なんじゃないかな。

 肉もさすがはオススメの肉屋で買っただけあって、さして高い肉を選ばなかったにもかかわらず、やわらかくうまみの濃い、おいしい肉だった。ビールも進むというものだ。

 締めに鉄板で焼きそばを焼いてフィニッシュ。規定でバーベキューは20時までだったので、19時過ぎには早々に宴を終えて、撤収した。こういう環境では、早寝早起きがいいのだろう。

 こうして翌日の黒部ダム行きに向けて英気を養いつつ、1日目は終わったのだった。

日記: 10月28日(2018年)

 安曇野・黒部ダム旅行。

 1日目の話(3)。

 宿に到着。

 今回の旅行では貸しコテージを利用した。

 「貸しコテージ」という形態の利用は、はじめての経験だったけど、これが大正解。口コミの評判のいいコテージだっただけあって、非常にいい部屋に滞在することができた。

 1棟まるごと自分たちだけで占有できるので、プライベート感が高いというのが、なによりもよかった。そしてこういったところでありがちな不潔さとも無縁で、清掃がかなり念入りに行き届いていたのも大変好印象。

 室内の設備も充実していて、食関連では皿やコップといった食器類から、やかんやフライパンのような調理道具まで完備。消耗品であるラップやアルミホイル、クッキングペーパーも置いてあり、調味料や食材以外はなんでも揃っていた。調理家電も冷蔵庫、炊飯器、オーブントースター、電子レンジと事欠かない。食以外でも、Wi-fiは十分な速度が出たし、暖房設備に至ってはエアコン、ガスファンヒーターに加え、薪ストーブ(11月から使用可能なはずだったが前倒しで使ってもよいと言われた。使わなかったけど)まであって、雰囲気も抜群だし寒さとも無縁だった。貸しコテージとしては、ほぼ満点のスペックだったんじゃないかな。

 そしてお値段控えめという点も見逃せない。1人あたり1泊7000円程度。これは安い、安すぎる。本当に非の打ち所のない宿泊施設で、もしまた安曇野に行くことがあれば、必ずやリピートするであろうと思えた。

 さらに各コテージ棟には、外から見えないようにブラインドされた配置で庭があり、そこではバーベキューを楽しむことさえできた。初日の夕食は、そこでバーベキューをしたんだけど、それはまた次の話だ。

日記: 10月27日(2018年)

 安曇野・黒部ダム旅行。

 1日目の話(2)。日記の年月日とはズレていくが気にしない。

 この日、訪れた唯一の観光地らしい観光地は「大王わさび農場」というところだった。

 安曇野ICで降りてわりとすぐのところにあり、交通の便がいい。

 ・・・はずだったのだけど、事前にセットしておいたカーナビの目的地が、大王わさび農場につながっていない「大王わさび農場から最も直線距離の近い位置の農道」になっていたせいで、おかしな砂利道に誘導されてしまった。1つ前の話のデミオの写真は、その迷い込んだ砂利道で撮った1枚だったりする。「映える」写真は撮れたのが不幸中の幸いだったけど、焦ったよ。

 その後、なんとか元来た道を戻って、正しい方面からアクセスしなおして、大王わさび農場にやっと到着した。えらいタイムロスだったわ。

 さて、そんな大王わさび農場。入場料はなんと無料。それもそのはず、この施設は要するに「わさび製品の直売所」というようなものだった。

 ただ、たとえそういう商業的なものであったとしても、そこで見ることのできる風景はなかなかにいいものだった。

 わさび園は綺麗だったし、清流と水車小屋の風景は誌的だったし、遠くに見える常念岳は雄々しかった。多少人工的な風景とはいえ、安曇野まできたら立ち寄って損はないと思えたよ。

 わさびソフトは正直いまひとつだったけど。