日記: 9月26日(2016年)

 私は自分のサイトのことを「サイト」といい「ブログ」と言わない。たまに言ってしまうけど、基本的には言わない。

 これは結構、複雑な心理だ。

 まず第一に、ブログなるものが流行る遥か以前からサイトを持っていたのだ、という自負がある。つまらない自尊心だ。その自尊心が、新興の「ブロガー」と自分との間に一線を画したいと思わせてしまう。だから素直に自分をブロガーの仲間に入れることができないでいる。

 一方で、やってることは完全にブログだ。昔は「日記サイト」などと呼称されていたジャンルだと思うんだけど、概念はほとんどブログだ。ブログなる単語が生まれる前から、ブログ活動をしていた、と言える。そういう意味では、とうの昔からブログだった。

 外形的にはどうだろう。ブログというと、WordpressやMovableTypeのような、CMS的なツールを使うイメージがある。かく言う私の「Fly!(旧称Fly Dukedom)」も、この形に移行してもう10年以上が経過するから、そういう点でもこのサイトはブログだ。

 しかしこの点については、先が読めない。昔はHTMLをメモ帳の延長のようなフリーツールで直打ちして作っていて、それをFTPでアップロードしていた。便利だからということで、それをあるタイミングでCMS化して、今に至っている。でもCMS形式にこだわりがあるわけではないので、10年後にどうなっているかはわからない。一貫した歴史のある記事グループのジャンルを、使っているツールがなんであるかで見分けるのはおかしい。手打ちしたらサイトだ、Wordpressだからブログだ、とは言いたくない。

 と、まぁ、そんないろいろがあいまって、私はこの「Fly!」を「実質的にはとっくの昔からブログ」と思いつつ「サイト」と呼んでいるのでした。

 以下、蛇足になるけど継続的に文章を書いている中で、用語統一というのはしばしば軸がぶれて難しい。

 まずウェブとインターネット。私はかなり意識的に、「ブラウザで閲覧する世界」はウェブ、「情報の伝達路」をインターネット、と使い分けているんだけども、ついうっかりそうならないケースも多々ある。世間的には、どちらもインターネットと言われることが多い気がする。

 続いて、オンラインゲームとネットゲーム。私はこの20年間余り、断じてネットゲームとは言わなかった。はず。ネトゲとも言わない。洋ゲー出身者として、ネットゲームなどという見たこともない和製英語を使うのは、レーゾンデートルを揺るがす行為だ。プライドにかけて言わない。そう誓っている。百歩譲って「インターネットゲーム」なら可だけど、やっぱりオンラインゲームが正統だろう。長らく日本ではネットゲーム派が主流だったんだけど、最近は日本でもオンラインゲームが主流になってきて、大変喜ばしい。

 サイトとホームページ、っていうのも古典的ではあるけどあるね。私の使い方は、サイトの中のトップページがホームページ、という一般的な使い分け。でもこれもついうっかりぶれがち。オンラインゲームの項とは違って、こちらは自分のプライドに触れないから、割と適当に使っている。

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