日記: 5月23日 (2006年)

 久々にジャンクなフードのお話。

 モスバーガー系列のラーメンチェーン、ちりめん亭。安かろう悪かろうなチェーン店で、「家で袋入り生ラーメンを食うよりはうまい」というレベルのラーメンを提供してくれる店だ。ウリはやはり価格。

 でも、私の生活圏内には、すぐ近くにいわゆる「今風の本格ラーメン専門店」が複数存在しているので、基本的にはちりめん亭の出る幕はない。安いといっても、数百円の差でしかなく、しかも外食という時点である種の値段に対する「諦め」があるために、安いから行く、という気には到底なれないからだ。

 にもかかわらず、私はしばしばちりめん亭で一食を済ます。というのは、ラーメンが食いたいんだけど、「今風の本格ラーメン」では胃に重く感じてしまう、なーんて時がしばしばあり、そんな時にちりめん亭くらいの軽いラーメンは重宝するのだ。

 ってなわけで、この日もいまひとつ体調が優れなかったので、夕食にちりめん亭のあっさり安ラーメンを食って、帰ることにした。いつものように、オーダーは塩ラーメンだ。あっさりなちりめん亭のメニューの中でも、究極にあっさりしていて、空腹時にはまったく物足りないこのメニューも、今日のような体調の時にはちょうどいい。

 注文をしてしばらく待つと、ゆがいて盛り付けるだけの調理はすぐに終わり、出来上がったラーメンがやってきた。

 ・・・って、えええええ!?

 およそ一ヵ月半ぶりくらいだろうか。久々に注文した塩ラーメンの上には、今までこのメニューに入っていなかったはずの、赤い具が乗っていたのだ。それはイタリア料理には欠かせない、やわらかい果肉が特徴のあの野菜。そう、皆さんおなじみのトマトである。

 うむむ、塩ラーメンにトマト・・・。「サラダ感覚で女性に人気!」的なオシャレ路線を狙っているのかもしれないけど、正直言って私の好みではないなぁ。よりストレートに言わせてもらいますと、いらない、マズイ、やめてくれ、だ。

 仕方がないので、スープにトマトの果肉が溶け込むという、取り返しのつかない惨事が発生する前に、速やかに盛られたトマトのみを食いつくし、しかるのちに、残ったラーメンに取り掛かるという作戦を実施。しかし、私の早期摘出作業から逃れた、逃げ足の速いトマトのエキスが、食前に期待していたものとは違う風味をスープにもたらし、しかもトマトの分の経費のしわ寄せで、「必要な具」のボリュームが大幅に減ってしまっていた新・塩ラーメンは、苦労の甲斐なく、私に期待通りの満足感を与えてはくれなかったのであった。

 グッバイ、ちりめん亭。心を入れなおしてくれる日を待っているよ。

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