日記: 11月22日 (2006年)

 街を歩いていて人とすれ違うときに、「私は道を譲らねえ」とばかりに直進を続け、肩の激突をも辞さないという態度の人がよくいる。それどころか、衝突時に当たり負けないように、意識的に肩に力を入れる狂人も少なくない。

 譲れば負けで、譲らせれば自分が偉い、とでも思っているのだろうか?

 「江戸しぐさ」という言葉がある。人のあふれる江戸で暮らしていた人々の、実践すべきとされた生活マナーだ。江戸っ子の心意気、粋、と捉えてもいい。詳細はここ。肩の衝突については「肩引き」をして、お互いが避けるべきだというふうに扱われている。

 全体に「他人を隣人として扱え」といった、キリスト教の隣人愛的(え?ちがう?)な内容だ。狂信的な自己犠牲の精神がないぶん、より日本人の感性にはなじみやすいと思うんだけど、しかしこれが実践できてない人は、確かにいっぱいいる。

 私だって全てをこなせるわけではないけど、こなそうという努力は怠りたくないと思ってる。世界に冠たる大都市東京に住まうものとして、その土地の古来のマナーくらいは身につけなければ、胸を張れないと思っているからだ。

 そんなわけで今日も私は肩引きをして、肩引きをしない連中を「粋じゃねえな」と蔑みつつ、人ごみを行くのであった。

日記: 11月22日 (2006年)」への2件のフィードバック

  1. Vaswald

    雨の日に狭い道で傘を相手と反対に傾けて避けあうって事もしない人もわりと居そうですな。

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  2. Nez/蝿

    いっぱいいますなあ。
    骨が目に刺さるわ! みたいなのも多い。

    若者もだけど、案外おじさんおばさん世代が
    そういうのが多いんだよなー。

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