日記: 11月25日(2015年)

 先週末に「Windows 95 20周年同窓会」なるものが開かれたらしい。

 うーおー。もう20年か。はやいなぁ。

 私がWindows 95マシンを手に入れたのは、その1年半後の1997年だったから、微妙にタイミング違いとはいえ、あっという間の20年(18年)だったと思える。そしてこのOSが、その後の私の人生を大きく変えたことは疑いない。このOSの前と後では、明らかに生活が、社会が、世界が違う。そういう意味では、私も立派なWindows 95チルドレンだ。

 はじめて手に入れたWindowsマシン=はじめて手に入れたPCは、NECのPC-9821だった。この頃は本当になにも知らないずぶの素人で、なんとなく「パソコンと言えばNECのPC-98なんでしょ?」と思っていたがゆえに、選んだ機種だった。その後すぐに、その特異性(AドライブがHDD、とか)に辟易し、愚かな選択を後悔することになったのも、今は昔の物語だ。

 その後の買い替えでは、PC-9821から使えるパーツを抜き出しての自作に挑戦し、ケースからなにからの足りないパーツ一式を、電車で秋葉原まで買い出しに行ったことが思い出深い。この時代はPC関連商品において、一般的な価格と秋葉原価格との格差が、非常に大きかった時代で、私が秋葉原で買い物をした、ごくごく限られた期間でもあった。

 当時の秋葉原には、今のようなアニメっぽい雰囲気はそれほどなく、もっと男性的・職人的な、素人お断りともいえる雰囲気があった、そんな秋葉原に単身乗り込み、恐る恐る必要なパーツを買いあさり、重たいケースを含む大量の荷物を抱えて、電車でなんとか実家まで帰ったことなどは、本当にいい思い出だ。

 なにができるのかもわからず、なにかしたいことがあったわけでもないPCを、それでも「これからの時代はPCくらいできないと」ってな思い込みをベースにいじり倒し、悪戦苦闘した日々は、とにかく濃い日々だった。結果として、なんらかのプログラムが出来るようになったわけでも、CGの1つも描けるようになったわけでもないけれど、それでもあの頃の悪戦苦闘は、間違いなく私の人生を一度壊し、そして再生させてくれた。

 その後、大きく開いたインターネットの世界にもぐりこんだ私は、あっという間にオンラインゲームの虜になっていくわけだけど・・・それはまた別の話だ。

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