日記: 6月25日 (2004年)

 都内JR某駅にて、自宅へと帰る電車を待っていたところ、私の隣に、同じように電車待ちをしている小洒落た男性が立った。

 男性は、ひとめでブランドものとわかるスーツに身を包み、ブランドもののバッグを小脇に抱えている。いかにも「えぐぜくてぃぶ」って感じの、伊達男だ。

 ところが、その男性がそこでとった行動には、あまりにも見た目とのギャップがありすぎて、度肝を抜かれてしまった。

 男性はおもむろにバッグに手を伸ばすと、中からナイロン製の財布大の大きさの包みを取りだした。服装に似合わない、安っぽい黒の包みだ。ぱっと見、彼の持ち物と言うよりむしろ、「10代の子が持っている財布」といった印象を受ける品である。この段階ですでに、多少変な感じがしたのだが、次の展開までは予想できなかった。

 そして、次の瞬間、私は我が目を疑った。

 男性がその包みを開けると、中からは携帯ゲーム機が出てきたのだ。たぶん、ゲームボーイだと思うが、あいにく私はPC以外のゲーム機に疎いので、よくわからない。とにかく、その包みは「ゲーム機ケース」だったようなのである。

 男性は、よどみない「えぐぜくてぃぶ」らしい余裕ある仕草で、ナイロンの包みにはいったままのゲーム機を起動し、電車に乗ってからも一心不乱に遊び続けていた。

 ・・・いやー、ゲーム機もこんなに世間に浸透し、一流企業のサラリーマン(推定)が、公衆の面前で颯爽とプレイする時代になったんだと思うと、多少「ゲームが好き」ということに後ろめたさを感じざるをえなかった、我々ゲーマーにとっては、喜ばしい限りですなあ。彼は我々の希望の星と言っても過言ではない!

 非常にかっこわるかったけど。

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