LiF: 混迷を極めるウサギ島

 紆余曲折の末、東の島国のM国配下に所属し、西の大連合とも友好的な立ち位置に至ったことは、以前にも述べた。

 しかし、その平安は長くは続かなかった。

 M国が、突如として崩壊してしまったのだ。

 一晩のうちに国そのものが崩壊し、ギルドモニュメントや、領土内のすべての建物が、文字通り消滅。国民も散り散りに離散してしまった。

 崩壊の理由はよくわからない。仄聞する限りでは、東の島(黒鉄島)の内部で、M国とその属国数か国との間で戦争が起こり、属国側が勝利したということのようだ。M国はこの属国を「裏切者」と罵っているし、属国はM国を「資源(木)をかすめ取った盗人」と罵っている。少なくともそういう資源問題が、根底にはあるようだ。

 とにかく我々にとって重要なのは、「やっと得た後ろ盾を早々に失ってしまった」ということだ。

 そんな不安定な情勢に拍車をかけるように、我々の住むウサギ島でも小さな小競り合いが発生した。島内の誰が誰の味方で、どの行動にどういう正義があるのか、それすらもよくわからないままに、友情の義勇軍を発したりもした。この行動が味方を増やしたのか、敵を増やしたのかも、今となってはよくわからない。

 今わかっているのは、平穏だったウサギ島にキナ臭いにおいが漂い始めている、ということだ。

 最悪の場合我らの愛するウサギ島が、北の侵略勢力と、西の大連合との間の、代理戦争の場になる可能性すら出てきた。

 そんな時、我々は北につくのか、西につくのか、あるいは中立を維持するのか。それが問題だ。

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