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Intermission 03 “Review”

 Battletechのキャンペーンをすべて終わらせた。

 ということで、最後に感想のようなものを述べてブログのほうも終わらせたい。

 【ストーリー】

 いかにもBattletechらしい展開。メック戦士という特権階級。陰謀が呼吸に等しい価値観。敵が味方になり味方が敵になるのが日常茶飯事。正義よりも金が大事で当たり前。古代遺跡に眠る魔法の武器というようなファンタジーテイスト。今までのメックウォーリアシリーズよりも、原作の雰囲気が色濃かったように思う。

 ちょっとネックだったのは、「別動隊」という役割ばかりだったということかな。雇い主の姫様にはすごく感謝されて、「あなたたちのおかげで戦えた」というようなことを言われるんだけど、いまいちそう感じられない。特に大戦の規模が大きくなった後半は、完全に別動隊でしかなかった。たったの1個小隊という傭兵部隊の規模的に、そういう運用になるのは仕方ないんだろうけど。

 あとはキャンペーン報酬として、階級が欲しかった気もするな。今のところ主人公の階級が不明なんだよね。あまり意味がなくても、そういう箔をもらえると格好良かった。

 【システム全般】

 まず、重い。これが1番ダメなところ。ローディングが重いし、メニュー系の画面遷移も重いし、フィールドの動きもかなり負荷が大きい。キャンペーンをクリアした後も起動して、宇宙生活をもう少し味わおう、という気になりにくいのは、このローディングに付き合うのが億劫だから。気軽に起動できない。

 規模の問題もある。これ以上重くならないように仕方ない部分もあるけど、最大で1個メック小隊というのは、傭兵部隊を経営するには規模が小さい感がある。これはキャンペーンで従事できるミッションの規模が小さくならざるを得なかった原因にもなっている。まぁ、ただそう思う一方で、「やりようによっては損害なく勝てる」限界の規模が、1個小隊水準までという気もする。例えば2個小隊規模になったとして、それでバランス良く戦えるように作るのは、現状の倍以上のむずかしさがありそうだ。

 それ以外は、アニメーションやモデリングも格好いいし、うまくボードゲームをPCゲームに落とし込んでいるし良かったんじゃないかな。

 【戦闘バランス関連】

 AIについて言うと、良くも悪くも単純なのが特徴的。それが強さにも弱さにもつながっている。

 AIの強いところは、容赦なく集中攻撃をしてくるというところ。各個撃破の原則を忠実に守っていて、すべてのユニットが同じ対象を攻撃してきがちなので、不用意に複数ユニットの前に躍り出ると、簡単に撃墜される。

 逆にそうでもないところは、「各ユニットが最適な行動をとる」けど「部隊全体で最適な行動かどうかは意識しない」というところ。フォローアップのないところで無駄にセンサーロックをしてきたり、足並みを揃えずに突出してきたり、逆にうろうろして一向に近寄ってこなかったりする。そういう特徴をつかんで、うまく孤立死させるように立ち回るゲームだった。

 バランス面では敵が自軍より強くなる中盤が一番難しかった。序盤は雑魚を踏み潰すゲーム、終盤は戦力で叩き潰すゲーム。という感じ。中盤は弱い自軍を戦術で補うゲームで、1番歯ごたえがあった。

 あとは部位狙いが強すぎるかな。部位狙いが強いから転倒も強い。原作ボードゲームがどうだったかは知らないけど、このゲームは転倒させてから部位を狙うゲームだった。そして兵器が揃って、その戦術が安定するからこそ、後半は楽だった。

 【総評】

 この世界観を贔屓しているという点も含めて70点くらいかな。動作が軽かったら80点だった。硬派なスーパーロボット大戦、または簡単なX-COMというのが未プレイな人にはわかりやすいかもしれない。

 オンラインゲーム脳の自分的には、「自分が1ユニットだけ動かすオンラインモード」があったらおもしろかったと思うなぁ。要するにMWOのアクション性がないバージョン。やりたい。

BT: Mission 18 “Showdown”

 【背景】

 長い戦いが終わろうとしている。

 Directorate最後の支配域、惑星Coromodirも陥落し、Santiago Espinosaは降伏した。しかし、それを受け入れることのできない娘Victoriaは、拘束してあるLord Madeiraの生命を賭け、最後の決闘をKameaに申し出た。

 メック小隊対メック小隊の決闘。これがこの戦役における最後の流血となるだろう。

 【自軍戦力】

  • AS7-D-HT Altas II(Kamea搭乗)
  • HGN-732B Highlander(Fly搭乗)
  • TDR-5S Thunderbolt(Ronin搭乗)
  • CLPT-C1 Catapult(Unity搭乗)

 【敵対戦力】

  • KGC-0000 Kingcrab
  • AWS-BT Awesome
  • JM6-S Jagermech
  • CTF-1X Cataphract

 【ミッション概要】

 前回のミッションから連続して発生するミッション。修理をする時間がないが、どうやらこのミッションに参加するメックは自動的に修理された状態で配置される模様。

 内容は単純な決闘なので難しいことはない。

 これでキャンペーンは終了。Aurigan Reachの紛争は終わり、傭兵部隊は正式に借金の返済をすませ、ボーナスにArgo号を受け取って、次の依頼主を求めて宇宙に旅立つのだった。

BT: Mission 17 “Locura”

 【背景】

 Lord Madeiraの情報の結果、タウラス連合の連絡将校のElena Marisol-Chaplinと通信会合を開き、正式にタウラス連合とDirectorateとの同盟が破棄されたこと、タウラス連合はDirectorateを敵とみなすことが通知された。

 そして惑星Tyrlonを開放したことで、Aurigan Reachの主星Coromodirまでに障害はなくなり、Aurigan Reachの七大設立家のうち6つ、すなわちArano家(惑星Coromodir V)、Madeira家(惑星Guldra)、Parata家(惑星Tyrlon)、Gallas家(惑星Itrom)、Karosas家(惑星Smithon)、Decimis家(惑星Panzyr)が支配下に置かれた。決着の時は近い。

 Kameaは六設立家の大軍勢を率い、Espinosa家に残された最後の惑星Coromodirをついに包囲した。そこでSantiago Espinosaと最後の通信を行ったが、降伏勧告は退けられた。大軍勢の降下が始まり、戦闘の火ぶたは切って落とされた。

 その時だった。この戦争から離脱したはずのタウラス連合のOstergaardの軍勢が突入してきたのだ。彼はもはやタウラス連合の命令ではなく、自分の息子殺された私怨のためだけに動いていた。今この状況でOstergaardの軍勢の介入は、戦局をまずいほうへ動かしかねない。

 予備選力として待機していた軍団の出番だ。相手は強大だが、かつてArgo号を脅かしたウイルスコードのLocuraを敵のドロップシップに送り込めば、状況を好転できる可能性がある。Coromodirの第二衛星Lyrisの通信基地に乗り込んで、作戦を決行しよう。

 【自軍戦力】

  • HGN-732B Highlander(Fly搭乗)
  • SHD-2H Shadow Hawk(Behemoth搭乗)
  • TDR-5S Thunderbolt(Ronin搭乗)
  • CLPT-C1 Catapult(Unity搭乗)

 【味方戦力】

  • Schrek PPC Carrior
  • Schrek PPC Carrior

 【敵対戦力】

 1st Wave

  • ON1-K Orion
  • CPLT-C1 Catapult
  • VND-1R Vindicator
  • JR7-D Jenner

 2nd Wave

  • GHR-5H Grasshopper
  • TDR-5S Thunderbolt
  • CTF-1X Cataphract
  • JM6-S Jagermech

 3rd Wave

  • BNC-3M Banshee
  • JM6-S Jagermech
  • BLR-1G Battlemaster
  • JM6-S Jagermech

 【ミッション概要】

 大きく3編成のミッション。

 最初は自機を目標地点まで到達させるミッション。途中にある2か所のポイントに向けて進むAPCを守り切ると、周辺の砲台が友軍に変わるオプション付き。無理に満たすこともないが、片方だけでも満たすと、攻撃力が上がることはもちろん、いい弾除けになる。

 到達すると、自分たちの侵入してきた側に4機の増援が現れ、さらに5ターン後にスタート地点から見て基地の右上隅に、4機の増援が現れる。突然現れるので、出現地点周辺に遠距離メックを配置したりしていると、少々危ないことになる。

 割と重量級の増援だが、微妙に攻撃力のないメックが多いので、出現ポイントを把握して、弾除けの砲台も含めて戦えば案外簡単。

BT: Mission 16 “Liberation: Tylon”

 【背景】

 惑星Guldraでは、Lord Madeiraの見つけた情報は手に入れたが、Lord Madeira自身は敵に拉致されてしまった。

 Lord Madeiraの見つけた情報は、Santiago EspinosaとVictoria Espinosaの会話記録だった。そのなかでSantiagoは、タウラス連合の主星Perditionの燃料補給港にVictoriaを送り込み、機を見てそれをひそかに破壊させ、さらにその情報を恒星連邦へ通知することで、タウラス連合と恒星連邦の間に均衡状態を生ませようという作戦を指示していた。そしてその均衡状態こそ、大国に挟まれた辺境の小国であるAurigan Directorateが、勢力を伸ばすチャンスになる、という目論見を語っていた。

 しかしこれはタウラス連合に対する背信に他ならない。この情報をタウラス連合に提供すれば、状況は激変することだろう。

 しかしそれはタウラス連合との同盟が終了するだけであり、Directorateの消滅を意味するわけではない。そしてLord Madeiraを救出する必要もある。Restorationの部位を示すために、引き続き惑星の解放を続ける必要があるだろう。

 次の目標は惑星Tylonだ。この作戦における軍団の任務は、先行して展開し、後続のドロップシップの着陸を助けるために、対空砲塔を無力化することだ。

 【自軍戦力】

  • HGN-732B Highlander(Fly搭乗)
  • DRG-1N Dragon(Behemoth搭乗)
  • TDR-5S Thunderbolt(Ronin搭乗)
  • CLPT-C1 Catapult(Unity搭乗)

 【敵対戦力】

 1st Wave

  • QKD-5A Quickdraw
  • JR7-D Jenner
  • SDR-5V Spider
  • SDR-5V Spider
  • Striker
  • Striker

 2nd Wave

  • JM6-A Jagermech
  • TBT-5N Trebuchet
  • VND-1R Vindicator
  • SDR-5V Spider

 【ミッション概要】

 毎ターン降ってくる長距離砲撃を避けながら、規定ターン以内にジェネレーターを破壊するミッション。敵戦力が弱いので簡単。普通に叩き潰しながら進めばなんとかなる。攻略的なことをいうのであれば、立ち止まるな、ということと、長距離ミサイルがあると楽かもしれない、というくらい。

BT: Mission 15 “Extraction”

 【背景】

 惑星Panzyrの防衛戦のあと、航行中のArgo号にカノープス統一政体のLady Centrellaからメッセージが届いた。それによると、Argo号の進路上に大きな船団が見えているらしい。タウラスの侵攻軍だろう。

 しかしKameaは漸減するリソースをどこへ投じるかを思案し、これからタウラス連合に襲われる半ダースもの惑星を守るために奔走して、自軍の燃料を消費させることよりも、より重要な作戦のために燃料を温存しておくという決断を下した。

 悲壮な決意を固めたところに、惑星Guldraへ向かったLord Madeiraから通信が入った。

 Lord Madeiraは惑星Guldraで目的のファイルを手に入れたが、まだそれを開くことはできていないという。そして惑星GuldraにDirectorateの侵攻が始まり、独力での脱出が難しいとのことだった。Lord Madeiraの脱出を助け、この紛争の鍵を握るファイルを入手するために、Kameaと軍団は惑星Guldraに向かった。

 軍団が惑星Guldraの衛星軌道上に到達したとき、Lord Madeiraの自動発信メッセージを拾った。それはLord Madeiraが間もなく身柄を拘束されてしまいそうであることと、隠しておいた目的の情報の場所とを、伝えるものだった。

 Lord Madeiraは自分を見捨て、隠してある情報だけを取りに行けと示唆したが、そういうわけにもいかない。軍団はランスにKameaを加え、救出作戦を決行した。

 【自軍戦力】

  • AS7-D-HT Altas II(Kamea搭乗)
  • HGN-732B Highlander(Fly搭乗)
  • DRG-1N Dragon(Ronin搭乗)
  • SHD-2H Shadow Hawk(Behemoth搭乗)

 【敵対戦力】

 Escort

  • GRF-1S Griffin
  • Striker
  • Striker

 Base

  • Manticore
  • Bulldog
  • Bulldog
  • Heavy Laser Turret
  • Heavy Laser Turret
  • LRM Turret

 Ambush Wave

  • FS9-H Firestarter
  • LCT-1V Locust
  • Manticore
  • Bulldog

 Last Wave

  • TDR-5S Thunderbolt
  • SHD-2H Shadow Hawk
  • HBK-4G Hunchback
  • JR7-D Jenner
  • SDR-5V Spider
  • COM-2D Commando

 【ミッション概要】

 最初の目的はLord Madeiraを輸送するAPCの確保・・・だが9割がた失敗するようにできているので、無理して駆けつける必要はない。失敗するシナリオになっている。

 このミッションは敵は弱いものの、長期戦で、数多くの敵と戦うことになるので、序盤は遮蔽物を利用して、損害を少なくできるよう、じっくり戦うのがベターだ。開始地点から道路を北上して、砲台のジェネレーターを早めに壊しておくのがいいと思う。ちなみに真ん中のジェネレーターがLRM砲台のものなので、優先して破壊したい。

 その後は、じわじわと進みながら軽量メック、戦車隊を駆逐して目標地点に向かう。

 最後はメック6体に囲まれながら4ラウンドの防衛戦だ。4ラウンド目終了時にエリア内に全員がいないといけないので気を付けよう。逆に敵をすべて倒さなくても、その時点で終了する。