日記: 5月12日 (2004年)

 EQ2のスクエニ運営ニュースに続いて、今度は「DAoC日本語化決定」ニュースが飛び込んできた。

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 うーん、今更だなぁっていう点をのぞけば、いいんじゃないかな。この今更だってのが、EQJEでもそうだったけど最大の問題ではあるんだけどね。

 DAoCの細かいゲーム仕様についてはDAoCのファンサイトを参照してもらうとする。以下は、DAoCを多少は知っている人向けの文章だと思ってほしい。

 DAoCというゲームは、集団対集団の対戦を重視したPvP推奨型MMORPGだ。このゲームのPvPは、RvR(Realm vs Realm:国家間闘争というニュアンス)を標榜しているだけ合って、偶発する小競り合いを覗いては、比較的大きなプレイヤー集団同士の対決になる。そのため勝利するには、個人の能力とともに、チームワークの良さが要求されて、集団内でのコミュニケーションの密度というのが、かなり大きな勝利へのファクターになる。少なくとも私がプレイしていた頃のDAoCではそうだった。

 米国サーバーでプレイしていた頃は、僚友の多くが英語をしゃべっていたために、意思疎通の困難さ、ひいてはコンビネーションを取る困難さ、いってしまえば面倒くささを感じていた。これが日本語だったら、もっと色々な戦術で臨機応変に挑めたのに、という歯がゆさがあったわけだ。

 これがEQのような、グループ単位のPvE(プレイヤー vs 環境。NPCを狩るゲーム)主体のゲームなら、グループメイトの5人かそこらに伝わればいい程度の、英語コミュニケーション能力でかまわないわけだけど、RvRとなると20人かそこらに伝えなければならないのだ。これはかなりしんどい。

 日本語なら「AグループとBグループは、南西の森から回り込め!」とかいう場面でも、英語だと面倒くさくて、ついつい各自が突撃するに任せてしまう。

 そんなわけで、DAoCプレイ当時から「このゲームは日本語ユーザーしばりでやってみたいね」なんて、友人と話したりしていた。それだけに、このニュースは昔年の希望を叶えるものだったりもする。・・・のだけど、やっぱり遅すぎかなぁ。

 それにしても、このところどんどん海外の良質MMORPGが日本に入ってくる。日本初の世界的MMORPG・FF11の功績は、ここでも少なからずありそうだけど、この流れは非常に好ましいね。良質なものが増えれば、とりあえずオンライン、というような形だけ、コンセプトだけの劣化コピーが淘汰されることだろう。メーカー的には、よりいっそうの企業努力が要求されそうだけど、一般ユーザー的にはすばらしい話だ。うむうむ。

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