LiF: チャイナ包囲網と森林警備隊

 最近、我々の拠点は中国系のギルドに包囲されている。

 もともとは、友好的な中国系ギルドMが1つ、南隣に存在しているだけだった。

 しかしそれが呼び水になったのかどうなのか、その後、南東に新たに大きな中国系ギルドP1が出現し、時を同じくしてさらに東にも、同系列と思われるギルドP2が出現した。

 そして先日、さらに北にまでも中国系ギルドTが出現するに至り、我々のギルドは海がある西側以外の全方位を、中国系ギルドで囲まれるという事態に陥ってしまった。

(情勢概略図)
 海 T
 海 ⇓
 海 自 ⇐P2
 海 ⇑  ⇖
 海 M  P1

 しかも悪いことに、ギルドM以外の3ギルドは素行が悪い。

 特に新しく現れたギルドTに関しては、今まで我々が依存していた粘土の産出地を占有する位置に、いやがらせのようにモニュメントを建てたため、我々の生活を直撃するダメージを与えてもいる。

 これに対抗すべく、外交や同盟関係の再構築、さらには武威行動をも行ったものの、人数やこのゲームのシステムの問題もあって、なかなか解決しそうにない、という情勢だ。

 困ったものである。

 さて、皆が寝静まったある夜のこと。

 私がせっせと領土内の外縁部付近で内職をしていると、カツーン、カツーンと木を切る音が響き渡った。

 おや、誰だろう? この時間に木こりをしている身内がいるとも思えないが・・・。

 一応VCで確認してみるも、やはり木こりをしているという身内はいない。

 これは・・・森ハラス(相手の領土近辺の木々を乱伐し資源・経済にダメージを与えるいやがらせ)かもしれない。そうだとしたら・・・許せぬ! 森林警備隊出動だ!

 クロスボウを手に、木こりの音が聞こえたほうへ忍び寄ってみると・・・やっぱり、いた!

 領土の際ギリギリ(写真参照)に、伐り倒した木材を今まさに担ごうとしている、怪しい人影を発見した。

 ヤツの足元には2つの丸太。そしてその周囲には、まだ育ち切っていないMediumの木々とその切り株。Mediumの木を選んで伐っているあたり、明らかにいやがらせ目的だ。卑劣漢と言わざるを得ない。

 カーソルを合わせてみると赤い名前。例の中国系ギルドP2のメンバーである。容赦はすまい。

 制裁を加えるべくいそいそとクロスボウに矢を込めると・・・あちらもこちらに気が付いたようだ。担いだ木をおろしはじめた。逃げようとしているのだろうか。

 逃がすか!

 バシュ!

 You have hit XXXX in head for 115.60 of slashing damage. Speed bonus 80.

 115.60ダメージ! いいの入ったー!

 ・・・ってあれ? 敵が消えたぞ。当たった瞬間に敵が消えた。・・・消し飛んだのだろうか。

 まぁ、とにかく悪漢は消えた。これで懲りてくれるといいけど、懲りないんだろうな。

 森林警備隊の戦いは続く。

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