続続・NAS障害対応。最終章。
NASのデータを外付けHDDにバックアップできたので、満を持してNASのRaid環境の再構築に挑んだ。
まずはNASの電源を切り、NASの筐体を開け・・・ようとしたんだけど、そこがまぁ大変だった。
何が大変だったかというと、それはもう、ホコリだ。
我が家のNASは、天井付近の高所に設置した、NASを載せるためだけの壁棚の上に置いてあって、普段あまり・・・というか、まったく目に触れないようになっていた。そのためこの7年間、ほぼ手付かずで放置されていたんだけども、それだけにNAS周辺は、7年間かけて堆積されたホコリでまみれていた。
そのホコリの量たるや、ちょっと普段見ることのない量になっていて、多いところでは、ざっと指の爪くらいの厚みの、ふかふか絨毯の如くになっていた。ホコリって、放置してるとこんなになるんだな・・・。
いやー、これは精密機器、電子機器の設置場所としては、相当劣悪な環境だったなぁ。今回の故障の原因は、このホコリではないだろうけど、このホコリの量では、そのうち排熱障害とか、下手をするとホコリに引火とかの問題に発展していただろうことは想像に難くない。
そう思えば、ここでHDDが故障してくれたことで、いいタイミングで掃除ができてよかったと思えなくもないな。
そんな大量のホコリにまみれた壁棚を掃除し、そこから取り出した筐体もぬぐい、エアダスターでほこりを吹き飛ばして、やっと本題のHDDの換装作業の開始となった。
刺さっていたのは、3TBのHDDが2つ。
このうちの1つ、障害を起こしているほうのHDDを取り外した。
そして新しく購入した6TBのHDDを刺した。
筐体を戻し、電源とネットワークを接続した。
ここでPCからブラウザでNASのコントロール画面を見ると、新しいHDDが認識されていた。
そこでRaidの修復作業を指示すると、ガリガリと修復作業が始まった。
修復作業は、うーん、どれくらいかかったかな。6時間とかそのくらいかかったかもしれない。そのくらいの時間がかかったところで、修復は終わった。
その時点でNASのステータスを見てみると、3TBと6TBのHDDを使って、容量3TBのRaid 1が構築されている、という状態だった。エクスプローラーでデータを確認してみても、問題なくNASとしての運用ができているようだった。
修復は成功したようだ。
ここで再びNASの電源を切った。
今回は、故障したHDDだけではなく、無事なほうのHDDも交換して、Raid 1のHDDの2つともを一新することにしたので、もう一度HDDの換装作業を繰り返すためだ。
同じ手順で、もう片方の3TBのHDDを抜き、新しい6TBのHDDを刺し、Raidの再構築を行った。同じことをしているだけなので、もう不安なく一連の手順を進めることができた。HDDが6TBのものが2つになったことで、Raidの総容量も6TBになった。
これで、
・3TBのHDDを2つ使った容量3TBのRaid 1(HDDは1つ故障、1つ7年モノ)
を
・6TBのHDDを2つ使った容量6TBのRaid 1(HDDは新品)
にする作戦は無事に完了だ。
待ち時間は長かったけど、実作業時間はそう長くもなかったし、思ったよりはすんなりできたかな。正直、PC的、ハードウェア的な作業よりも、掃除が一番大変だったわ。