日記: 6月2日(2024年)

 映画「帰ってきたあぶない刑事」を観てきた。

 あぶない刑事は、シティーハンターと並んで、私の少年時代(?)を形成した、重要な作品のひとつ。思い入れは深い。ってことで、暇をみてサクっと観てきた次第だ。

 感想は、「面白いというよりは懐かしい」というところかな。

 私の中ではあぶない刑事は「もっとも」までが原作で、「リターンズ」以降はファンサ用のリバイバル作品という位置づけ。なので、「リターンズ」以降については、作品単体としての面白さは、そんなに評価していなかったりする。私はファンなのでどれも好きではあるけども、一般人にとってはさして面白くないだろうな、と。

 そして今作の感想もやはり、「リターンズ」以降と同列とみなしてよさそう、というところに留まった。

 少なくとも、他人に勧められるほど面白い映画ではなかったかと思う。ストーリは単調だし、アクションは平凡だし、コストはかかってなさそうだし、シリアスパートのカッコつけ方は古臭いし、ギャグパートに至っては目を覆いたくなる寒さですらあった。

 でもそれでいいのだ。

 あくまでも30年以上前からのファンのための映画。懐古厨のための作品。今の時代としてみると、10周くらい時代遅れな部分があろうとも、むしろそれこそを味わうための存在。だから、いいのだ。

 そして、そういう観点で見ると、今作の出来はそれなりに良かった。生粋のシリーズファンだけに向けたサービスシーンが、過去作の中でも抜群に豊富だった。ファンサに100%振り切っているような構成。だから、余人がどう思おうが、ファンとしては「リターンズ」以降の作品の中では屈指の満足感を与えてくれる作品だった。

 ってことで「帰ってきたあぶない刑事」。あぶない刑事の生粋のファンだけにオススメします。

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