自動車保険の更新で奇妙に律儀なやり取りがあった。
私が2015年9月22日に契約したのは、年間走行距離5000kmのコースだった。
自動車購入と同時に新規加入したものの、その時点では自分が年間でどのくらい走るものか、さっぱり想像がつかなかったので、ざっくりとこのくらいだろう、と決めたコースだった。
その後、1年が経過して現在。いきなり事故で2ヶ月間不動、というようなアクシデントを経つつも、ふたをあけてみれば6500kmほど走行していた。なるほど。これが私の年間走行距離か。
そうなると5000km以下という保険契約距離をオーバーしてしまっているわけだけど、さりとて自分がそういうときになにをすべきかも良くわからない。まぁ、いいかと、とりあえず放置していた(結論からすると、自発的に報告すべきだったようだ)。
結局、そのことが保険会社に発覚したのは、保険期間終了も間近の契約更新時だった。
契約時にオドメーターの値を申告し、今回の更新時にもオドメーターの値を申告したから、走行距離が発覚するのも当然の帰結といえる。
すると直ちに保険会社から連絡があった。
「今から契約終了までの期間ぶん、7000kmコースに変更手続きを行ってください。日割りの差額を請求します。変更手続きなくその期間内に保険対象となると、1年分の差額を請求することになりますので、ご注意ください」
だとさ。なるほど。距離をオーバーしたらコース変更手続き、というのが正しい行動になるわけか。その際、日割り請求だけだというのは、良心的だな。
で、私はこの提案を是として、変更手続きを9月14日付で申請することにした。もう契約期間も残りわずか1週間だったから、そのくらいは無視してもリスクは少なかったんだけど、良心的な対応だったことだし、こちらも真摯に対応しようと思ったのだ。
それに、こういうところで手を抜くと、狙いすましたようにその期間で事故るのが、世の常でもある。験を担ぐ意味でも更新が正解だろう。
しかして、それに対する返答はこうだった。
「今からコース変更となりますと差額は1000円以下となります。弊社では1,000円以下の追加保険料はいただいておりませんので、お客様へのご請求は発生いたしません」
じゃあ言うなよ!
思わずズッコケる(死語)展開に苦笑を禁じえない。
しかも、さらにその続きがあった。
「変更手続きのための書類をお送りしますので、期限内に同封の返信用封筒に押印をして返信ください」
いやいやいやいやいや。これ、そっちが完全に損するだろ…。
まさかの損の上乗せに口あんぐり。
0円請求のために、書類を送って、返信を待って、処理するのかい? いや、契約はキッチリ結んでおかないと、いざというときどんな揉め事になるかわからない、というのはわかるけどさ。でも、これは無駄だよなぁ。
私にはまったく損がない話とはいえ、なんだか納得がいかない気持ちの私なのでした。
あら、あの走行距離ってそんなに細かに請求されるものなのですか。
むしろ事故ったあと「契約以上の距離走ってますので保険金はお支払いできません」と言われるよりよっぽど良心的ではあるけども。
それは置いといて、金額で1,000円以下は請求しない とは別に、契約距離が+5%まではOKとする という内容の契約に最初からしておけばこの件の通信コストは随分削減できる気がするけど、そもそも今回のようなケース自体稀なのかな。
私も走行距離に応じた保険が初だったので
几帳面なものだと驚いたよ。
バイク保険はもっとおおざっぱだった。
通販型自動車保険だからウェブで契約したのに、
コース変更手続きだけはウェブでできない
というのが謎なんだよね。
ページを用意していないだけなのか、
それとも法的な根拠があるのか。なんでなんだろうか。