最近歳を取ってきたせいか、さしの入りまくった脂たっぷりな和風ステーキよりも、赤味ばかりのぎゅっと旨みが染み出るような欧風ステーキが好きになってきた。もう脂はしつこいのだ。最初の一口は美味しくても、量を食えない。
ってことで、赤味っぽいステーキを大量に仕入れてみた。
欧米系肉通販界ではおなじみのThe Meat Guyにて、330gサーロインステーキ×12枚セットを購入した。
値段は14980円。1枚当たり1248円。100gで378円の肉ということになる。スーパーの和牛よりは安く、格安オージービーフよりは高い、くらいの値段。そんな値段から推測するならば、肉質も「ほどほど」といったところだろうか。
The Meat Guyは、以前にベイビーバックリブを注文したとき以来の利用になる。あのときの経験から、60点くらいの品質のものを50点くらいの値段で売る店、という印象だけど、この商品は果たしてどうだろうか。
届いた肉の山のなかから1つ取り出して、冷蔵庫で1日かけて解凍した。購入時点で1つずつの小包装になっているので、大量購入といえども、少しずつ消費していくような扱いは簡単だ。この点は大変高評価。
で、それを焼く。中華鍋で焼く。調理器具は悩んだ挙句、鉄フライパン代わりの中華鍋にした。
分厚い肉なので、じっくりと焼くこと20分。出来上がったのが写真のような姿だ。
見た目は大変美味しそう。肝心の味はというと・・・。
旨い&筋っぽい。
赤味部分は概ね予想通りの味だった。脂の味というよりも肉汁の味といったテイストで、西部開拓時代やエアーズロックがよく似合いそうな、ワイルドで野趣溢れる味。淡白で面白みがない、とも言えるけど、求めていた方向性に近いので、満足度は高い。
ただ、赤味部分と外縁の脂身部分との境目にある筋が、ゴム板のような厚みと固さだったのには辟易させられた。その固さは「頑張れば食べられる」という域を逸脱していたので、結局はガムのように旨みだけをかみ締め、そのあとで吐き出す、というような少々行儀の悪い消費方法になってしまった。次回以降の調理では、切り取るなりなんなりを考える必要がありそうだ。
ってことで大量に仕入れたステーキ。採点するならば65点ってところかな。まだまだあと11枚あるから、断続的に消費していこうと思うよ。うむうむ。