GEOのアクティブノイズキャンセリングワイヤレスイヤホンを購入してみた。
定価で4999円。GEOの公式通販で購入し、税込み、送料込みで、きっかりこの通りの値段で家まで到着した。
購入後、自動返信メールすら届かず、おいおいこの通販大丈夫かよ、と思ったものの、その数時間後になって受注メールが届いた。さらに2日後には発送メールが到着。最終的に自宅に商品が届いたのは注文4日後だった。
Amazonの即時返信、即日発送、翌日到着に慣れた身からすると、これでもかなり待たされたような気持ちになってしまったけど、よくよく考えれば普通レベルの対応だった。実際、自分の仕事で何か納品しろと言われたら、最速でもこんなもので勘弁してほしい、と思うだろう。良いとする。
さて、開封。
シンプルイズベストな外観で好感度が高い。ロゴの類が一切なく、ほのかに青みがかったマットグレーな表面処理も安っぽくはない。触り心地もいい。マグネット止めのドックの蓋の開閉の節度感がよく、所有欲を満たしてくれるレベルにある。公式サイトがあまりにも安っぽかったので心配だったけど、少なくともおもちゃ感はないんじゃないだろうか。
外形上の難点をあえて挙げれば、ドックからイヤホンをつまみ出しにくい、ということかな。イヤホンが指の引っ掛かりがない、つまみにくい形状をしている上に、マグネットの磁力で軽く吸い寄せられているので、ドックを逆さにして出すということもできない。できるだけつまみやすいポイントを見つけて、うまいことつままないといけない。その「つまみやすいポイント」がどこかを理解し、慣れるのに少し手間取った。
要するにデザインとしては外見に寄りすぎかもしれない。実用性が犠牲になっている。最初にイラつくポイントは、多くの人にとってここになると思う。
で、早速使ってみた。
ある程度充電してから、ちょっと外出し、車道沿いの道を歩いて、アクティブノイズキャンセリング機能の実力を確認してみた。
いや、これはちょっとしたものだな。
アクティブノイズキャンセリング機能を使うのは私は初めてなので、他の機種との比較はできないから、アクティブノイズキャンセリング機能の相対的な良し悪しは述べられないんだけど、それでもアクティブノイズキャンセリング機能をオンにした時とオフにした時とでの、環境音の聞こえ方の違いには驚いた。
アクティブノイズキャンセリング機能をオフにすると、当然いつものように車道を通る車の音が聞こえる。擬音にすれば「ゴォォォ」だ。ここでアクティブノイズキャンセリング機能をオンにすると、これが電気自動車のような音に代わる。擬音にすると「コー」だ。ちょっと怖くなるレベルで聞こえなくなる。そんな怖さを軽減するためのアウトドアモードにすると、聞こえ方はこの中間になる。「コォォォ」くらい。
操作がイヤホン本体の平面部分へのタッチなのも、未来感があって面白い。イヤホンの平面部分を長く触れるとどうなるとか、何回タップするとどうなるとか、操作しているだけでSFに登場するデバイスのような趣きがある。操作を覚えなきゃいけないのが面倒だし、物理的なリアクションのない操作は不安がぬぐえなかったりという負の側面もあるけど、今は未来感を楽しみたい。
世間的には肝心とされている音質の話だけど、これは全くわからない。私にそれを理解する素養がないからだ。低音がどうとか、高音がどうとか、全然わからん。聞こえるかどうかだけでいえば、よく聞こえる。不快な音割れがないのもわかる。それ以上のことはわかりません。ちゃんと聞こえるのでいいのではないでしょうか、ふへへ。
あと個人的に重要な要素は、Bluetoothの電波の強さ。今回この品を購入した動機の大きなところは、昼の散歩時に今まで着用していた左右一体式(左右がコードでつながっているやつ)のワイヤレスイヤホンが、電波が弱いせいか、ブツブツと音がキレがちだったからだった。それに加えて、やっぱりコードが邪魔という感はぬぐえなかったので、もう世に出てきて時間が経ち、すっかりこなれてきた分離式に乗り換えよう、となった次第。
それでいうと、今のところまだブツブツの発生は確認できておらず、大変良好だ。ただ、これはどちらかというとまだ使用時間が短くて、そういうシチュエーションになっていないせいかもしれない。「いつもこの交差点ではブツブツなるんだよな」というような、ブツブツなりがちな妨害電波の強い場所(?)に行ってみたらどうかは、未知数だ。たぶん、本当に駄目な場所では、やっぱり駄目なんだろうとは思う。
一応、「スマホを左尻ポケットに入れると駄目だけど右尻ポケットだと大丈夫」とか、「胸ポケットに入れないとだめ」とか、そういうようなことが起こるほどに電波が弱いわけではないので、きっと許容範囲だろう。
ってなわけで、GEOのアクティブノイズキャンセリングワイヤレスイヤホン。事前にAmazonで価格調査をしたところでは、同等品の中では、おそらく安い部類になると思われるけども、今のところは良好な第一印象かな。
もう少し使ってみて、なにかダメなところでも発見したら、また何か述べるかもしれないし、述べないかもしれない。
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