Division 2がリリースされて4年が経過するこのタイミングで、すっかりプレイヤーもいなくなっているこのタイミングで、なぜ今さらガイドブックが発売されたのか。
・・・それが私には全く理解ができないが、シリーズの大ファンとしては、この本を買い逃す手はない。すぐさま発売日にポチって買ってしまった。
(※一応本書は4年前のDivision 2発売直後にリリースされた米国の書籍の和訳らしい。であるにしても、なぜ今になって和訳したのかは、やはり謎だが)
で、買って読んでみたわけだけど、内容は、まぁ、大したことはないかな。未知の情報があるわけでもなく、ただひたすら、どこかで見覚えのあるDisivionのアートワークと、既知のDivisionの背景世界の説明とが、ずらずらと記述されている。そんな本だった。
私のような、ウェブで情報を吸えるだけ吸ってしまう人種としては、この本から得られる新しい情報はなにもなかった。既視感しかなかった。
上にかっこ書きしたように、そもそもこの本の原書のリリースは4年前なので、その後アップデートされた、拡張コンテンツ関連の情報も、当然皆無だった。キーナーの裏事情とか、ソコロフとブラックタスクの企みとか、フェイ・ラウのその後とか、そういう「今もっとも知りたい新ネタ」には、一切触れていない。痒いところにまったく手が届いていない。全然足りなかった。
ということは、この本はダメかというと、まぁ、多くの人にとってはそうだろう。
だけど、私には違った。
この本は6050円という高値だけあって、製本がリッチで、所有の喜びを満たしてくれた。おそらく大した部数も出ていないだろうということも、レアさという面でそれを補強してくれた。見たことがあるアートワークも、印刷物という物理的なものになると、やはり味があった。持っているだけでうれしい何かがあった。
つまり、コアなファンアイテムとして見た場合にのみ、この本は価値が出るのだ。
そして私が期待していたのも、まさにそういう部分なので、これはこれでありかな、と思っている。ちょっと高価に過ぎるきらいはあるけどね。でもそのくらいとらないと、部数的にビジネスとして成立せず、出版もされなかっただろうから、仕方がないかな。
しかし、この本を手に入れたら、またDivisionの世界を見てみたくなったな。リアルが忙しい今日この頃だけど、少しプレイしてみるか・・・なぁ・・・うーん。