久しぶりに読書。いやー、普通の文庫本を読破するのは久しぶりだよ。今年にはいって1冊目だし、去年はハリーポッターとエバークエスト小説という、なんちゃって作品(失礼)ばかりだったから、本当に久しぶりだ。
・・・ってところで、今回読んだのは、「ぼくと1ルピーの神様」。
はい、ハリーポッターやエバークエスト小説と全く同類項の、まぁ気楽に読める娯楽小説ですね。映画の原作でもあるらしいんだけど、よくは知らない。
内容は、日本で言うところの「クイズ・ミリオネア」を全問正解した少年が、なぜ全問正解できたのか、という謎を説明していくお話。というよりは、それを説明していくという形式をとった、インドのスラムを舞台にした短編集のようなものと言える。それぞれの短編はストーリー的にちょっとずつつながっていて、ご都合主義ではあるけど、それなりに面白い娯楽劇になっている。でも、それなり以上ってこともなくて、格別に盛り上がることもなく、割と淡々と物語が進んでいくように感じた。
描かれているインドのスラムの様子が、どの程度リアリティのある話なのか、私にはわからないけど、そのあたりの未知の世界を垣間見られる、という部分は良かったかな。その辺の別世界っぷりを楽しめるかどうかがキモのような気がする。
ま、65点くらいかな?
さて。同時にまとめ買いした文庫本が、あとSF1冊と、上下巻のミステリ2冊、手元にある。あえていろんなジャンルを、無理やり読むべく買ったのだ。時間を見て今年中に読むぞう。