ハリウッドで行われているSOE Liveで予告どおり、EverQuestシリーズ最新作、EverQuest Nextの発表が行われた。EQ好きを持って任じる私としては、チェックしないわけにはいくまい。
日本語で要約がされていたKulturの記事を引用して、内容を見てみたい。
SOE Liveのキーノートのまとめ
- ゲームエンジンにはPlanetSide 2にも採用されているForgelight Engineを使用
- 一見わからないが、EverQuest Nextのオブジェクトはボクセルで作られている。(マインクラフトやレゴのようなブロックのこと)
- 滑空が可能
- EverQuest Nextにはレベルが存在しない
- 種族はHumans, Dwarves, Elves, Dark Elves, Ogres, Kerraの6種類が判明している
- Multi-Classing(マルチクラス)・・・プレイヤーは約40種類の特性の異なるクラスを冒険の中で見つけ、選び、組み合わせてより強力で個性的なクラスとアビリティを作ることができる。武器や呪文ともあわせてこれがプレイヤーの成長となる。
- 伝統的なクラスロール(ヒーラー、アタッカー、タンク等)は存在する
- NPC(モンスター)は特有のAIを持ち、決められた出現ポイントに登場して決められた動きをすることがない。形勢を判断して行動するなどの動機づけ。
- NPCの頭の上にアイコンがでるようなクエストはない。クエストは必要であればやればいいような、より本質的なものになっている。
- EverQuest Nextの世界のオブジェクトはほぼ全て破壊することができる(世界にとって重要すぎる場所は壊れないようにするとのこと)
- プレイヤーは世界とそこに住むNPC、モンスターに永続的な変化を与えることができる。数ヶ月、数年に渡りストーリーが展開する。
- Rallying Callと呼ばれるワールド規模のパブリッククエストによってプレイヤーが集落を作ることになった場合、そこに敵が襲ってきたら、壁を築いたり敵を討伐したり、もしくは場所を移すなどして対処する。こういった選択が最終的な結果に影響し、成功すればRallying Callが終わる頃にはそこに集落が完成している。そしてその後ずっとそこに存在し続ける。
- 世界の状況はサーバーによって全く異なる。あるサーバーでは発見されたダンジョンも、あるサーバーではまだ見つかっていないかもしれない。
- プレイヤーがスキルを使った時に開いた「穴」はずっとそのまま残る。そしていずれは穴が地下のエリアや洞窟につながり新たな探索の場の形成に繋がる。地下には数千年もの歴史と伝承が詰まっている。
- 音楽はSkyrimやGuild Wars 2などの音楽でも知られるジェレミー・ソウル氏が担当
- EverQuest Next Landmark・・・開発が使っているのと同じようなツールでプレイヤーの好きなように建物や環境物を作ることができるゲーム。Landmarkは冬にロンチ予定。無料。
- EverQuest Nextはオープンディベロップメント。プレイヤーと開発が一緒に作っていく。Round Tableでは、開発がプレイヤーに様々なテーマについて投票をしてもらうなどして方針を決める模様。Player Studioにも対応予定
- Landmarkで作られた優れたものは、Player Studioを介して、実際にEQ Nextのゲーム内に登場する。また、作者はロイヤリティを得ることができる。
ふむふむ。予想を大きく裏切ってきたな。少なくとも従来のMMORPGとはずいぶん違いそうだ。まだ情報が少なすぎて、内容の大半は想像するしかないから、あとはその想像と言うか、妄想することを楽しむフェーズだと思い定めよう。
そういう妄想のレベルでものを言うと、私の第一印象は、「EQ+UO+マインクラフト」というようなものかなぁ。
以下、さらに妄想を膨らませよう。
ノーラスという広大な箱庭が与えられる。そこにある多くのオブジェクトは、プレイヤーが働きかけることができる。生物であれば、殺したり、育てたり。モノであれば、壊したり、作ったり。そこには大きな自由度があって、プレイヤーがどういう行動をとるかによって、サーバーごとにまるで違う世界にすらなる。ある坑道を一定の深度以上に掘ると古代迷宮につながる。ある場所に集落を作ると現住のオークと対立して戦闘になる。ある街のクエストが一定以上こなされるとその街が進化する。というような、「世界への働きかけが一定の条件を満たす」ことで世界的なイベントが起こる世界が前提となる。そんなダイナミックな世界の中で、しかし従来のMMORPGのような古典的パーティプレイなども行えたりする。EQの冒険、UOの生活、マインクラフトの創造と破壊。そういうものを高次元で融合させた、まったく新しいオンラインゲーム体験がそこにはある。もちろん、連携ツール「Landmark」による、ユーザーコンテンツの追加も、ダイナミックな世界の層を厚くしてくれるだろう。
・・・ってな感じ・・・かなぁ。
まぁ、これをすべて満たすのはあまりにも壮大すぎるけど、これをどのくらいダウンサイジングするかは別問題として、発表で匂わせているベクトルは、こういう感じなんじゃなかろうか。マインクラフト、あるいは少し自由度を落とせばエルダースクロールでもいいけど、ああいう箱庭ゲームが好調であるというRPG業界の影響を、強く受けているということがあるようにおもえたけど、どうかな。
少なくとも、かなり野心的な作品になることは間違いなさそうだ。EQシリーズのファンとして、新しい情報を楽しみにしていよう。
>>種族はHumans, Dwarves, Elves, Dark Elves, Ogres, Kerraの6種類が判明している
オーガがあって、ハーフリングが見当たりませんな!
くっ!
ハーフリングは「発見」前の可能性もあって怖い。
スタート時にプレイアブルであることを強く祈る。
さてさて始まるのはいつになるのだろうか!
途中でリバーベイルが見つかって、プレイアブルに!
ハーフリングのいないEQなんて考えられません。まじで!