ソールズベリー大聖堂のおみやげ屋に併設されたカフェスペースで軽めのランチを取った。
カフェスペースでは、缶入りや瓶入りの飲み物に、ポット入りのコーヒーや紅茶、それにデニッシュやスコーンのような菓子パンやケーキ類がセルフサービス形式で売られていて、またカウンターではパンや具を選べる形式のサンドイッチ、それにスープなども売られていた。サンドイッチは注文の難易度が高そうだったので選択せず、スコーンと瓶入りの謎のジュースを買って食べることにした。
正直、こんなところの売店のスコーンなんて、と舐めていたんだけども、なかなかどうして、これが美味しいスコーンだった。いかにも本場のスコーンらしく、素朴さとボロボロ感と大きさとが見事に同居していて、日本で食べることのできる、9割方のなんちゃってスコーンよりは、はるかによいものに感じられた。クロテッドクリームとジャムがつけ放題、というだけでも日本の大半のスコーンに勝ち目がない。
なによりも特筆すべきは、そのロケーションだ。売店で買った飲食物を、ソールズベリー大聖堂の華麗な回廊の中でいただくことができる。これは大変贅沢だ。特にこういった雰囲気に免疫のない東洋の島国からやってきた観光客にとって、その価値は計り知れない。天気が快晴だったことも、その価値を高めてくれた。