カテゴリー別アーカイブ: 日記: 2008年05月

日記: 5月15日(2008年)

 私は普段の移動時、電車内や歩いているときに、デジタルオーディオプレイヤーで音楽を聴くことが多いんだけど、ここ数年愛用していた肝心のプレイヤーがついに壊れてしまった。

 今まで使っていたのはiAUDIO M3という、多分マイナーな商品。マイナーかどうかすら、別段思い入れのある分野ではないから知らないんだけど、街中で見たことがないから多分マイナーなのだろう。20GBのHDDを搭載したタイプで、メモリタイプが全盛のいまや、完全に主流からそれてしまった感のある、大きくて重い一品だ。でも音楽のみならず、データの退避や移動でも活躍してくれた愛すべきヤツである。これなしではもはや生活できない・・・とまでは行かないまでも、少しリズムが狂うことは間違いない。

 であるにもかかわらず、それが壊れてしまった。これは困った。直すにせよ、世継ぎを購入するにせよ、とにかくどうにかしなければ、日々の移動の気を紛らわせるものがなくなってしまう。

 というわけで、iPod nanoを購入してきた。

 今更HDDタイプを修理するのもなんだし、20GBはプレイヤーとしてはオーバースペックだし、携帯HDDとしての運用はまだiAUDIO M3でまかなえるし、なら小型軽量高性能なものに買い換えようと思った次第。

 かつてiAUDIO M3などという聞いたこともないプレイヤーを購入したのは、初代iPodが出たばかりで、そのあまりの人気に、どの店もiPodが品薄だった頃だ。そんなデジタルオーディオプレイヤー=iPod、とさえ言えそうな流れだった当時、ちょっとした天邪鬼根性が出て、流行に乗らずに、わざわざiPodじゃないものを買ったという覚えがある。ご存知のように、私はヒネクレ者なのだ。

 そんな私なんだけど、もう天邪鬼根性を出す気がでないほど、iPodはスタンダード化してしまっていて、ある種陳腐化したというか、オシャレ度が下がっているように思われ、今回はすんなりと手が伸びた。

 で、この1週間ほど使ってみたんだけど・・・。うーむ、小さいことはいいことだ。こんな小さくて軽いもので、こんなに容量のあるデジタルオーディオプレイヤーたりうるとは。時代の進歩は早いなぁ。その昔、16MBだかのMP3プレイヤーを買ったのだって、ほんの10年弱前なのに。

 とりあえず、音質やらなにやらになんのこだわりもない、ライトユーザーの私としては、音が出て、今までより携帯性が高くて、まぁちょっとiTunes回りの使い勝手に慣れていないけど、でもストレスなく使用できているというだけで、十分に満足だ。

 今のところ、ただ1つ文句をつけるとしたら、ホールドスイッチが動かしにくいことかなぁ。右手で持っても、左手で持っても、片手ではホールドスイッチを動かせない。いや、すごい頑張れば動かせるんだろうけど、ごく自然な操作の中では、ホールドスイッチに指がいかないのだ。だから仕方なく、ホールドのオン/オフ時だけ、両手でちまちまといじっているんだけど、これだとせっかくの手軽さが活かせてない気がするんだよなー。操作デバイスがタッチパッドなせいで、ホールドキーを使わない、という選択肢が取りにくいというのも、この欠点(?)を助長している。ホールドしないと、本当に簡単なことで誤操作してしまうのだ。

 でも、まぁ、それ以外は満足だ。あとは何年持つかだな。

日記: 5月3日(2008年)

 GWウィークという名ばかりの大型連休。

 この時期に出かけるのは、基本的には自殺行為だ。特に私のように、ただ単に道路を走って、旅気分を味わって、どこにもよらずに戻ってくるような放浪趣味で出かけることは、単なる渋滞体験をもたらすだけになるので、断じてオススメできない。

 にもかかわらず、やっぱりせっかくのお休みなので、空いている早朝に出かけ、昼に戻ってくるというプランで行ってきた!

 コースは、新奥多摩街道を西進し、武蔵五日市から秋川渓谷沿いを走り、払沢の滝までいって、南下して南秋川渓谷を経て、奥多摩湖には向かわずに上野原まで下って、東京へ戻るというミニプラン。

 何度か通ったことのあるコースなので、これといって真新しいことはなかったけど、自然の中を走って帰ってくるのは、いい気分転換になってよかった。少しシールドを開いたヘルメットの中に入ってくる空気が、夏の高原のそれのような、深い緑の薫りになりつつあって、季節の移ろいを感じることが出できたよ。

 私はいつものように、恐ろしくのんびりとマイペースで走っていたんだけど、そうすると次から次へと私を別のバイクが追い抜いていった。特に奥多摩湖が目前に迫る、南秋川渓谷沿いではその傾向が甚だしくて、多くのライダーが私を猛スピードで追い抜いていった。ここでちょっと笑ってしまったんだけど、私を猛然と数台のバイク軍団が追い抜いていったと思ったら、その数百メートル先で警察が網を張っていて、追い抜いていったバイク軍団が一網打尽に捕まってうなだれている、というのを目撃したりもした。でもまぁ、それは瑣末な事件だ。

 その後国道20号で、シャレにならない渋滞が10kmほども続いていた下り車線を横目に、がらがらの上り車線を東京方面へ走り、帰路についた私は、「あぁ、やっぱり連休にはうかつには出かけられないな」と痛感したのでした。