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日記: 12月3日 (2005年)

 Free Styleの影響で、無性にバスケ漫画を読みたくなり、スラムダンク全31巻(井上雄彦)を3日かけて読破した。うーん、いいね。

 魅力あるキャラの書き分けに限界が来たかのような、大会半ばでの敗戦による結末は、やや残念な部分ではあるけど、それを補って余りある、熱すぎる山王戦の展開は、すばらしいの一言だ。睡眠不足でナチュラルハイだったせいもあるだろうけど、最後の一点を決めたシーンでは、感動のあまり思わず涙腺が緩みかけてしまった。この一戦は、正しく漫画史上最高峰の第二回戦といってよい。決勝でも初戦でもない一戦を、相手が相手とはいえ、ここまで昇華させた手腕は絶賛に値するといわざるを得ないだろう。

 と、このように褒めているわけだけど、実は、スラムダンクが週刊少年ジャンプで連載されていた当時、ジャンプをほぼ毎週読んでいたにもかかわらず、スラムダンクは途中から読まなくなってしまっていた。同じ相手との試合が、延々と何週間にもわたって続くという終盤の展開に、少々嫌気がさしてしまっていたからだ。もったいないことをしたな、と思わないこともないけど、多分私にとってこの漫画は、断続的に読む漫画ではなく、一気に読むことで初めて味わえる漫画だったんだろう。そんなわけで、第1話を読んでから10数年、やっと最終回を目にすることができ、やりのこした仕事を終えたような、奇妙な達成感さえ感じるわけである。

 こういう熱い物語に触れると、影響を受けやすい私は、すぐにガラにもなく、バスケしたいな、とか、学生時代バスケやってたらよかったかな、という衝動に駆られてしまう。んだけど、実際やってみるとあまりのうまくいかないっぷりに、根性ナシの私などは、すぐ投げ出しちゃうんだけどね。

 ってなわけで、安易にそういった衝動をぶつけるべく、今日も今日とてFree Styleに突撃する私なのであった。

 「左手は添えるだけ…」