今回試してみたのは、「一風堂 白丸とんこつ豆腐スープ(セブンアンドアイ)」だ。
セブンアンドアイはなぜか、ひたすら一風堂とコラボしているな。もう何年間コラボしているのやら。カップ麺結構おいしいからいいんだけど。
「一風堂の豆腐スープ」というのは本家にもある低糖質メニュー(?)らしい。関連商品としては、フリーズドライされた豆腐の入ったインスタントスープ状のものが、すでに先行してセブンアンドアイから発売されているようだ。
一方で今回紹介する商品はチルド惣菜のものになる。パックされた生の豆腐がメイン具材として梱包されている形状のものだ。見ての通り、賞味期限はそれほど長くはない。ラーメンに例えれば、乾めんのインスタントラーメンに対する、生ラーメンというような立ち位置だ。
パッケージを開くと、プラスチックボウル、豆腐パック、ペースト状のスープ、それに少量の擂りゴマ、という4パーツ構成だった。シンプルだ。
豆腐パックには、豆腐と出汁とが充填されているので、水も捨てずに、中身すべてをボウルに開ける。そしてそこにスープペーストを投入して、あとはレンジでチンするだけだ。スープがペースト状なところに、豊富なゼラチン質による豚骨の濃厚さが予感されて期待が高まる。
チンすること3分半。程よく温まった豚骨スープが完成した。
完成後に少々崩してゴマを振り、ほどよくかき回したのがこういう感じ。
うん、実に・・・貧相というかなんというか。パッケージ写真のようなネギやら煮豚やらといったプラスアルファの色どりがないので、どうしても悲しい感じになっている。
まぁ見た目はいいさ。味はどうだ味は。
・・・なるほど。
あのね。悪くない。スープは思ったほどのコク感はなかったものの、一風堂らしいクリーミーさが出ていて結構おいしい。
ただ、第一印象としてはかなり薄味だ。スープ単品なら普通の濃度だけど、豆腐という味の薄い食材が大勢を占めているぶんだけ、希釈されて薄味に感じられた。煮込んで味を染み渡らせてるわけでもないし。
特に、大きく豆腐をすくってガッツリと食べてしまうと、豆腐対スープ比が豆腐に偏り過ぎて、ただの豆腐を食べている感じになってしまう。この食べ方はまずい。
そこで後半になると少し学習をして、豆腐を細かく砕く感じにして、豆腐のおじやのようにして食べたら、まぁまぁちょうどいい感じになった。うん、これなら悪くないな。
また、これは単品で食べてもいいけど、アレンジのベースとしての利用価値に、より可能性を感じられた。豚バラでも少々買ってきて炒めて入れたり、茹でたほうれん草を入れたりすれば、より豪華な一品に変身できる。元が素朴なだけに、広がりの余地がありそうだ。
ってなわけで、セブンアンドアイの一風堂豆腐スープ。案外気に入ったかな。次買うかは機会次第だけども。