日記: 6月20日 (2004年)

 早朝3時50分。おもむろに私のベッドの枕元にある目覚まし時計が鳴りだす。

 私の目覚まし時計は、時計上部に設置された金属製のベルを、ハンマー打ち鳴らすことで目覚ましの用を為すという、昔ながらの目覚まし時計だ。単純な機構だけに、その音量、及び覚醒効果は尋常ではなく、なおかつ音量の調節は不可能である。

 そのためこのような異常な時間に鳴らす場合、自分の覚醒如何よりもまず、周囲の家族や隣人が目覚める前に目覚ましをとめねば、という道徳心が優先されてしまう。結果として、この道徳心が、より強い覚醒効果をもたらしめ、私は問題なくこの時間に目覚めることができた。

 さて、こんな時間に起きたのは言うまでもなく、ユーロ2004のオランダxチェコ戦を見るためである。死のDグループのドイツxオランダ戦に続く注目カードだ(ドイツxオランダを放映しなかったTBSは万死に値するといっていい)。

 数日前に同じ時間帯で放映された、フランスxイングランド戦は、ラストが劇的だったとはいえ、フランスの動きが悪かったこと、やや過剰に期待していたこと、そしてなによりも早朝に無理に起きてまで見たこともあって、正直いまいち感をぬぐい去れない試合だった。要するに、「早朝に起きてまで見たのに!この程度かよ!」という、一種の被害者意識を感じてしまったのだ。

 っていうか、イングランドを応援してたのに、ぎりぎりで負けやがったし・・・。

 そんなわけで今試合。ハーフタイムをはさんで、ぶっとーしで見ること90分強。途中の経過は省くけど、感想としては非常に見応えのある試合だった。素人なので点がばかばか入ればまずおもしろいし、前半と後半の明暗のギャップ、何度もTV画面に向かって身を乗り出さざるを得なかった両チームのパフォーマンス、痛すぎたレッドカード、そしてサッカー漫画のような劇的な展開。うーん、すばらしい。

 今回は、「早朝起きてまで見て良かった!」

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