日記: 6月11日 (2006年)

 午前9時。出発直前に、バイクのカバーをはずしたところで、小雨が降ってきやがった!

 まーじーかー。

 泣く泣くカバーをつけなおし、今日も遠出は無理かとあきらめ、おとなしく家に引きこもることにした。

 で、PCを起動し、マウスをカチカチやって時間をつぶすこと数時間。ふと外を見れば、雨がやんでいるではないか。行くなら今だ! 私はいそいそとジャケットをはおり、タンクバッグにあまりにも少ない携行品を放り込み、ヘルメットをかぶって外へ飛び出した。うむ、曇ってはいるが、降ってはいないぞ。

 ということで、今度こそ「吉田のうどん」を食うべく、非力な愛車に渇を入れ、私は出発したのだった。

 今回は津久井湖を通らず、ずーっと甲州街道で相模湖まで向かい、そこから南下してR413で道志、山中湖、そこからR138で富士吉田、というルートだ。

 道志までは、ここのところ毎週行った、または行こうとしていたので、そろそろ新鮮さがなくなりつつある。標高があがってくると、空気がひんやりとしていて、涼しい。メッシュジャケットにロンTという装備だったけど、少し寒かったかも。

 12:30ごろ、「道の駅どうし」着。今まで休日にしか来たことがなかったんだけど、平日の「道の駅どうし」はがらーんとしていた。まぁ、当たり前か。おかげでいつもより数段落ち着いた休憩がとれたよ。平日サイコー!

 休憩後、山中湖へむけて発進。私としてはマイナスイオンのなかをのんびり行きたいんだけど、四輪の後ろにつけると、なぜか四輪が道を譲って「先へどうぞ」のアクションをしてくれる。二輪=速いもの、の図式が出来上がっているようだ。なんとなく親切を無にするのも悪いような気がして、そのたびに無理して追い越す。私のバイクは、デカかく見えても所詮250ccだから加速が鈍く、抜ききるまでが遅くて格好悪い。でも抜く瞬間には、格好よくサムアップをして自己陶酔に浸るのも忘れない。うへうへ。

 13:00ごろ、山中湖着。しかし残念ながら、富士山は完全に雲のなかで、まったく見えやしない。というか、今まで山中湖から富士山が見えたことがないんだけど、私は相当運がないですか?

 そのまま13:30ごろ、「道の駅富士吉田」着。併設された富士山レーダードーム館には、かの有名な富士山レーダーが安置してある。役目を終えた富士山レーダーを、どこが引き取るかという争奪戦に、富士吉田市が見事勝利した証だ(たぶん)。そういった人間の欲望渦巻く様をあわせて鑑賞すると、実に趣深い。

 さて、ここで案内チラシでも入手して、よさげな富士吉田市内のうどん屋の情報を仕入れ、それに従って昼食を求めよう、というのが当初のプランだったんだけど、ここに到着した時点でもう13:30。ここで少し休んで、情報を仕入れて、うどん屋まで移動して、なんてことをやっていたら、うどん屋に到着するのは余裕で14:00を過ぎそうな勢いだ。

 ってなわけで、安直に道の駅のレストランでうどんを食うことにしました。もう、腹が減って腹が減って耐えられません。

 オーダーは、肉うどん、400円。カウンターにおいてある天カスは、かけ放題だ。どっさりとかけていただく。

 うむうむ・・・うまい。確かに評判どおり、麺が硬く、想像の中の吉田のうどんっぽい食感に思われた。たぶん、これが本場の「吉田のうどん」だ、というのは、一家言ある人からするととんでもないんだろうけど、でもうまかったよ。空腹だったこともあって、あっという間に平らげてしまった。

 帰りはそのまま河口湖ICから中央道に乗って、一路都内へ帰ることにした。

 途中、談合坂PA(上り)で「オランダ生まれのフライドポテト」、などという胡散臭い包装紙に入って出てくるフライドポテトを食した。このフライドポテト、たしか八ヶ岳PA(下り)でも食ったことあるんだけど、作り方が面白くて好きだ。

 このフライドポテトは、トコロテンの要領でつくられている。すなわち、巨大なトコロテン作製機に入ったマッシュポテトを、高温の油の中に糸状に搾り出し、揚げたものなのだ。談合坂PAだとその搾り出す過程は見られないんだけど、八ヶ岳PAだと作製のさまを、一部始終見ることが出来る。にゅろろっとマッシュポテトが、油めがけて落っこちていくのは、実に面白い一瞬だ。特に八ヶ岳PAに立ち寄った際には、ぜひ買うことをオススメしたい。

 で、15:00だか16:00だか、その辺に帰宅。総走行距離170kmくらい。うーん、このくらいで私はへとへとですわー。ああ、たのしかった。

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