日記: 5月8日 (2006年)

 当サイトを前々からご覧の、稀少にして奇特なる読者諸氏におかれましては重々ご存知のように、私は普段の食事を、外食率90%以上に維持して生活をしてきた。そのため我が家は、冷凍庫もなく、炊飯器もなく、あまつさえ電子レンジもないという、およそ文化的な食生活を営むべくもない環境にあったのだ。

 けども。

 実は1ヶ月ほど前、ついに電子レンジを入手。さまざまな食品を手軽に温め、食すことのできる環境を手に入れた!

 そして昨日。面白半分に・・・いや、半ば以上、かなりの期待を込めて、変わったものを買ってきた。それが、「炊き立て一膳」なる奇妙なお茶碗だ。

 要するに、電子レンジにて米を炊くことができるという、陶器製のお茶碗である。

 説明書きをみると、浸水させて20分、レンジに入れて15分、蒸らして10分とある。とすれば、まぁ出来上がるのに45分ほどかかる計算になって、これは炊飯器と比しても、あまりお手軽さ=ファストフードさにおけるアドバンテージはない。でも、使用器具点数が少ないぶん、食後の後片付けの負担は、釜と茶碗を洗わねばならない炊飯器よりも、だいぶ軽減されるように思われる。ワタクシ、あまり自炊をしてない割りに、案外料理が楽しいタチでして、つまり料理が好きなんですけども、後片付けが大嫌いなのだ。そんな私にとって、この作業負担軽減はでかい。そう思って、購入に踏み切ってみたのだ。

 構造的には、茶碗、内蓋、外蓋、という構造になっている。空気穴のついた内蓋で蒸気を循環させることでふっくらと、分厚く重い外蓋で密封することでふきこぼれないように、といった仕組みになっているようだ。開放性と密封性を両立させる二重蓋構造がキモなわけですな。

 で、早速つかってみた。

 規定の分量を、規定の時間通りにチーン。

 ・・・あれ? 電子レンジの上皿の上に、大量の・・・糊が! ベトォォォォ。

 ふきこぼれないはずなのに、どうやらふきこぼれてしまったらしい。ネットで使用者の意見を見た感じだと、ふきこぼれる人も、そうでない人もいるらしく、ふきこぼれる人のほうが若干少数派、という印象だったんだけど、私は見事に運の悪い少数派に含まれてしまったらしい。

 原因が米にあるのか、レンジにあるのか、はたまたお茶碗の個体差なのかがわからない。お茶碗のせいなら交換してくれ!って言いたくもなるけど、現実問題として原因の特定はかなり困難だ。まぁ、とりあえずもう少し使い込んでみて、米や水の分量、加熱時間を少しずつ調整して、ベストバランスなマイナールールを確立していくしかないだろうなぁ。

 ちなみに、米はおいしく炊けていました。ふきこぼれていた水分のぶん、少しコワかったけどね。

 うーん、60点。

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