答えが分かれば超簡単!ハーバード大学の出す「世界で最も難しい論理パズル」皆さん解けますか? : ユルクヤル、外国人から見た世界:
この記事の中にあるパズルが、解答を見てもよく理解できなかった。
で、Twitterで「わからん!教えて!」と叫び、何人かのフォロワーのみなさんにアドバイスを受けるも、やっぱり理解できなかった。しかも、どうも私以外のみなさんはすんなりと理解していて、私だけが要領を得ていないかのような情勢だった。おかしい。相模原の神童と呼ばれた私が理解できないだと・・・。
これは悔しい。そのままずーっと考えていたい。
しかし、そのときは職場だったので、さすがにそうもいかない。そこでまずは仕事を終え、家に帰り、家に帰ったら、そらまぁゲームをするわな、ってなり、遊び、夜も更け、寝て、起きて、朝の支度をし、パズルのことを思い出し、落ち着いて考えて、やっとおぼろげに分かった。
そして職場で考えを整理して、3匹の場合の自分の理解を、できるだけ平易かつ細かく、考え方のプロセスを省略しないようにまとめてみた。きっとこういうことなのだろう。
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以下、「緑目」「緑」でないものは「白目」「白」と呼称する。また、「スズメになる」を「消える」とか「死ぬ」とか書いてる。特に意味はない。
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俺様ことAの視点で考える。
Aが存在している時点で、Aは自分が白だと仮定している(そう仮定しないと死ぬ)。
Aは、
- Bは「Aが白(仮定)、Cは緑(確定)に見える」はずである。そしてBは「自分Bが緑かどうか」を、1日目の夜にCが消えるかどうか、で判断するだろう。Cが消えたら、Bは「Cから見てAもBも白く見えたからCは自分の緑目を悟り消えた」と思うに違いない。一件落着だ
- Cは「Aが白(仮定)、Bは緑(確定)に見える」はずである。そしてCは「自分Cが緑かどうか」を、1日目の夜にBが消えるかどうか、で判断するだろう。Bが消えたら、Cは「Cから見てAもCも白く見えたからBは自分の緑目を悟り消えた」と思うに違いない。一件落着だ
と考える。ワイ白目、高みの見物。結果(BもCも消えない)は分かっているが。
Aが考えるこの時点でのBの考え「A白、B白、C緑」
Aが考えるこの時点でのCの考え「A白、B緑、C白」
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2日目になり、案の定、誰も消えていない。そらそうだろう。
Aはその結果を受けて、
- Bは「Aが白(仮定)、Cは緑(確定)に見える」のに、Cが消えなかったのは、「CからBは緑に見えている」せいだと悟るはずだ。Bは2日目夜に消えるだろう
- Cは「Aが白(仮定)、Bは緑(確定)に見える」のに、Bが消えなかったのは、「BからCは緑に見えている」せいだと悟るはずだ。Cは2日目夜に消えるだろう
と考える。ワイ白目、高みの見物。ついに真実を知ったBとCは今夜消えるはずだ、へへへ。
Aが考えるこの時点でのBの考え「A白、B緑、C緑」
Aが考えるこの時点でのCの考え「A白、B緑、C緑」
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3日目になり、しかし、誰も消えていない。あれ?
Aは考える。
- Bは「A白(仮定)、B緑、C緑(確定)」と悟って2日目夜に消えるはずが残っている。Bが残っているということは、Bにはまだ自分が白だと思う余地があるようだが、Cが緑(確定)でBが白であるパターンのうちの「A白、B白、C緑」は初日の夜に否定されている。つまりBは「A緑、B白、C緑」だと思って残ったと考えざるを得ない。そうか、BからAは緑に見えるのか。Aが白という仮定が崩壊した。今夜死のう
- Cは「A白(仮定)、B緑(確定)、C緑」と悟って2日目夜に消えるはずが残っている。Cが残っているということは、Cにはまだ自分が白だと思う余地があるようだが、Bが緑(確定)でCが白であるパターンのうちの「A白、B緑、C白」は初日の夜に否定されている。つまりCは「A緑、B緑、C白」だと思って残ったと考えざるを得ない。そうか、CからAは緑に見えるのか。Aが白という仮定が崩壊した。今夜死のう
Aが考えるこの時点でのBの考え「A緑、B白、C緑」
Aが考えるこの時点でのCの考え「A緑、B緑、C白」
いずれにせよ、BからもCからもAが緑に見えることが示唆されている。命運は尽きた。
あれ、でも待てよ。俺様ことAと同じくらい賢いBとCは、この時点で同じ考えに至るんじゃないか? つまり、ここへきて全員が「自分だけは白い」という仮定を崩壊させるはずだ。
その結果、同時多発的に
それぞれが考えるそれぞれの考え「A緑、B緑、C緑」
となる。みんなで死のう、そうしよう。
完。
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どや!?