日記: 6月3日(2016年)

 定期的に閲覧しているサイトで、多少時期はずれの話題ではあるけれども、Googleの囲碁AI「AlphaGo」が人間のトップ棋士を破った、という件に関連した話題が掲載されていた。

 これはこれですごいことなのだろうけど、私自身には直接の影響がない。チェスも、将棋も、囲碁も嗜まないからだ。将棋はともかく、チェス、囲碁に至ってはルールもよくわからない。

 私がこの話題で関連付けて思いを馳せてしまうのは、対戦ゲームのAIについてだ。

 「徹底して論理一本で押せる、勝利のみを目的とした二人零和有限確定完全情報ゲームのAI」と、「勝利に向けた最適解であることよりも人間らしい動きをしているかどうかを求められる対戦ゲームのAI」とを、単純に比較しても仕方がない。それは分かっているものの、それでも連想してしまう。対人戦が基本のゲームに、かつ、対戦相手としてAIを用意した、という点が共通項だからだ。

 格闘ゲームから、FPS、RTSやMOBAに至るまで、他のプレイヤーとの対戦を目的としたゲームの対AI戦の性能について、満足した記憶がついぞない。だいたいの場合、「強すぎる」か「アホすぎる」のどちらかで、どうしても血の通った人間との戦いとは、全く別のゲームになってしまう。それが現在の立ち位置だ。

 でも、達成困難とされていた壁を、あっさりと乗り越えたAlphaGoの偉業を見ていると、いつの日か対戦ゲームのAIのクオリティも、人間としか思えないレベルにまで高まる日が来るのだろう、と思えてしまう。それが私の存命中なのかどうかも怪しいけど、その日はきっとくる。

 その時、対戦ゲームは今よりも楽しくなるのか、それとも対戦相手が不要になることで、逆に味気なくなってしまうのか。想像は尽きない。

日記: 6月3日(2016年)」への4件のフィードバック

  1. アバター画像Awayuki

    ストラテジー系のAIは難易度高い場合は多くの場合、資源チート等をしているだけでアホなままなので満足までは程遠い。

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    1. アバター画像Nez/蝿 投稿作成者

      ずる系は萎えるね。

      ずる系AIの最高峰といえば、
      スーパーリアル麻雀を挙げざるを得ない。
      コイン投入→天和!役満!負け!

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  2. アバター画像teltel

    アホAIだけど数で押してくる相手を打ち破った時の爽快感も嫌いじゃない(○○無双的な)

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    1. アバター画像Nez/蝿 投稿作成者

      違うゲームになるよね。
      アホほどくる物量を効率よくタワーディフェンスしながら、
      じっくり地力を蓄えて逆転していくゲーム。

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