ハワイのB級グルメといえば、プレートランチといってよいかと思う。
ステーキ、シュリンプ、ロコモコといったメニューを、紙皿や箱型容器に盛り、テイクアウトあるいはその場での飲食に供する、軽食のスタイル。いわば「弁当」だ。ランチといっても、もちろん夜食べても構わない。
時差ぼけや、チェックイン待ちで疲れ、昼食を十分にとってしまった我々は、この日はもう大々的なディナーを取る元気も食欲もなかった。
そこで、コンドミニアムから歩いて行ける場所にあるスーパー「フードパントリー(Food Pantry)」で、今後の滞在で消費するものを買い出しに行くついでに、プレートランチを購入して部屋で食べ、夕食とすることにした。
プレートランチの購入先は、フードパントリー内の「HI Steaks」だ。事前の調査で、なかなか評判が良い人気店だったので選択した。
HI Steaksはカウンターで注文し、その場で受け取る形式の店だ。先客の見様見真似でこなした注文は、以下のような要領だった。
- 店員Aに注文を告げる。「ステーキ&バーベキューチキンプレート」
- ライスの種類を聞かれる。ホワイト(白米)orブラウン(玄米)。「ホワイト」
- 店員A、サラダがあらかじめ盛られてある弁当箱に、白米を盛る
- ドレッシングの種類を聞かれる。「ブルーチーズ」
- 店員A、サラダにドレッシングをかける
- 私の名前を聞かれる。苗字を伝える
- 店員A、弁当箱に私の苗字を書き、弁当箱を次の店員Bに渡す
- 私は店員Bの前にスライド移動する
- 店員B、弁当箱のライスの上に、ステーキとチキンを盛る
- ソースの種類を聞かれる。テリヤキソースにする。「てーりやーきー」
- 店員B、ステーキにテリヤキソースをかけ、弁当箱を会計役の店員Cに渡す
- 会計順がくると弁当箱に書かれた私の名前が呼ばれる
- レジの前の店員Cに支払いをして、終了
プロセスは長めだったけど、まぁ、そんなに難しいことはなかった。
驚いたのは名前を聞かれたことくらいかな。私の訪問時は比較的空いていて、ほとんど注文と支払いとの間にタイムラグがなかったから、別に名前を聞かなくても処理できるだろうに、と思った。でも、混雑していると、処理が遅延して、名前を聞くというプロセスが大事になるのかもしれないな。
で、これとロコモコとを買って、部屋で食べた。
うーん、まぁまぁ、かなぁ。
事前調査で割と称賛されていたHI Steaksのステーキプレートなんだけど、個人的には正直「そんなでもないな」と思った。たぶん、というか、確実に日本の「ほっともっと」のほうが安くてうまい。決して不味くはないんだけどね。ソースをテリヤキにしたのが、異国感がなくて失敗だったのかもしれない。
むしろロコモコのほうが私にとってはおいしかったな。ハンバーグがアメリカ特有の肉肉しい赤身のうまみを感じられるもので、こういうのは日本じゃ食べられないな、いいな、と思った。
そして量だ。
肉はともかく、ライスが多い。プレートランチ2つ(とスーパーで買った果物やらなにやら)を、両親と3人でシェアしたんだけど、それでも食いきれずに、一部は私の翌朝のメニューになってしまった。
まぁ、残り物を翌朝に回すとか、レンジで温めなおすとか、そういうことができるのが、コンドミニアム滞在の醍醐味でもあるから、むしろ面白かったともいえるかな。