かなり気に入っている新しいヘルメットGT-Airなんだけど、数少ない気に入らない部分の一つが、頬あてが厚い、ということだった。そのせいで頬が左右からかなり圧迫されて、ヘルメットをかぶった時の表情が、あたかも「アッチョンブリケ」になってしまう。
「お前の顔がデカいだけなのでは・・・?」と言われると返す言葉もないけど、しかし、その一方で「SHOEI アッチョンブリケ」で検索すると、多くの類似例があるということも事実なのだ。SHOEIのヘルメットはデフォルトで頬あてが厚い、というのは、多くの人々から同意を得られることなのだ。そうだ、私の顔は悪くない。
ってことで、標準で35サイズの頬あての代わりに、31サイズの頬あてを購入して、換装してみた。
かぶってみると、なるほど、「アッチョンブリケ」がだいぶ改善されて、ヘルメット内環境が良くなった。かといってスカスカということでもなく、ちょうどいい塩梅。難点を言えば、頬あてだけで5000円以上するという、価格の面かな。最初から頬あてサイズを選択して買えればいいのに。最初から換装させることを狙った、あこぎな商売なのではと勘繰りたくもなるというものだ。
ともあれ、装着感の改善したヘルメットを手に入れたところ、さっそく使ってみたくなってしまった。
ってことで、外は灼熱の世界だというのに、ぶらっとプチツーリングに出かけてみたよ。目的地は、道志みち、そして道の駅どうしだ。
バイクで道志みちを走るなんて何年ぶりだろう。道はそこそこ覚えていたので不安感はなかったけど、しかしそれでも、ちょっと前とはずいぶん様子は変わっていた。
まず、通行量が多い。格段に多い。そしてバイクが多い。あれ? バイクブームきてる?
確かに、ツイッターなんかでもフォロワーがライダーになっていく傾向がこの数年あるけど、世間でもバイク乗りが増えているのかな? 時間を外した午後出発のツーリングだったのに、それでも大勢のバイクとすれ違ったよ。
そして、バイク乗りが明るく社交的になっていた。いわゆるピースサイン、通称ヤエーを行ってくる率がやけに高かった。交通量に関しては、時期的な問題とかもあるので、主観的なことでしかないかもしれないけど、このヤエー率に関して言えば、間違いなく爆増していた。
一昔前の2000年台の頃は、道志みち往復でヤエーを1回も見ない、というのが普通だったのに、今回は数十回ものヤエーに遭遇することになった。驚いた。お前らそんな陽キャだったのかと、ちがかったろと、陰キャじゃないのかと。
そんな道志みちを走って、道の駅どうしに到着。
ここも少し趣が変わっていて、臨時なのかどうかはわからないけど、昔はバイク置き場だったところまでが車の駐車場になり、バイクはその奥の芝生の広いスペースにあてがわれていた。バイクも車も数多く訪問していたからこその処置だろうし、繁盛しているのはいいことだけど、駐車する身としては、ちょっと停めにくくなったな。舗装路がいいよ、舗装路が。
で、そこで鮎を食べ、水分を補給し、少し建物内で涼み、道志川で遊ぶ人々の様子などを眺めて、同じ道を通って帰ってきた。
肝心のヘルメットについては、実に良好だった。口内の圧迫感がないので、ヘルメットによる息苦しさや閉塞感が軽減された。ライダーあるあるの「ヘルメットの中で歌ってしまう」現象も、容易に発生するようになった。良いか悪いかは微妙だが。
そして帰宅。久々の道志、新しいヘルメット、ファッキン酷暑、といろいろ詰まった良プチツーになった。
以下余談だけど、外したヘルメットの頬あてをしまおうと、棚を漁っていたら、なぜか古いSHOEIのシャツがでてきた。なんだろうな、これ。もらった時の記憶が全くないや。たぶんもらった当初は、まだ若造だったから恥ずかしくて着られなくて、棚の奥にしまいこんだんだろうな。もう別に着るのに抵抗もないから、この夏の部屋着にするとしよう。