カテゴリー別アーカイブ: バイクとツーリング

日記: 7月4日(2025年)

 アメリカンな雰囲気を味わいに、有休を取得して、平塚までツーリングをしてきた。

 目的地はアメリカンな世界観で有名なPepper’s Drive-In

 有名なので前々から、というかもう10年前くらいから、行ってみたいと思ってはいたものの、なかなか機会を作れずにいた。そんなところに、ようやっと念願の訪問をしてきた、という次第だ。

 往路は八王子側から相模川沿いを南下した後で厚木市、伊勢原市のど真ん中をぶち抜くような、市街地コースを通った。

 相模川沿いを走っているうちは快走できたものの、厚木市の、特に本厚木駅近辺になると、平日とはいえトラックをはじめとする車列が多くなり、渋滞とはいかないまでも、快走からは程遠い、単なる移動というような様相になった。

 特にきつかったのは、やはり気温だ。初夏とはいえすでに30度を優に超える気温の中、爆発し続ける空冷エンジンを股間に挟んでいるのだから、それはもう灼熱地獄。トラックに前後左右を囲われながら、信号待ちで止まろうものなら汗がダクダクと流れ出た。

 そんな暑さと、車列との戦いを経てたどり着いたのは、写真のような、古き良きアメリカの雰囲気色濃い店舗だった。

 これが周囲の田畑の中にぽつんとたたずんでいる光景は、なかなかにディストピア感があった。我らゲーマー的にはアメリカ的というよりもむしろFallout的とさえ思える。

 店の中に入ると、まずはキンキンに聞いたクーラーの冷気が心地よかった。

 そして同時にこれでもかと目に入ってくるものは、店内に所狭しと並べられ、また壁という壁、天井という天井に張り付けられた、アメリカ雑貨の数々だった。インターネットの情報で知ってはいたものの、その物量にはやはり圧倒させられた。

 平日のしかも開店直後ということもあって、先客は1グループしかおらず、席には余裕があったので、店主に良いかどうかを聞いたうえで、ボックス席を1人で占拠させてもらうことにした。
 
 席に着き、オーダーをする。

 ちなみにこの店は、アメリカンダイナーな風貌でありながら、実はカレー屋だったりする。ハンバーガーやホットドッグやチェリーパイのような、アメリカンフードの店ではないのだ。

 テーブルに置かれたチェックリストのような用紙に、カレーの量、辛さ、つけたいトッピング、その他サイドメニューを記載して、店の人に渡すことでオーダーするシステムになっていた。

 今回は、辛さ、量ともに普通、にこみチキントッピング、というカレーに、瓶コーラをセットでつけて注文した。

 まず届いたのはコーラ。瓶で来る。コーラが飲みたかったわけではなくて、このシチュエーションで瓶コーラ、という絵が欲しくて注文したといっていい。いや、あえて言おう。ヌカコーラの絵が欲しかったのだ。味は普通のコーラだった(当たり前)。

 そしてカレー。うん、普通においしかった。みんなが好きな味。なんの変化もないド直球。こういうのでいいんだよ系のカレーだった。おいしいおいしい。

 特筆すべきは、内装外装もそうだけど、接客だったと思う。てっきりクセの強いアメリカかぶれおじさんが店主かと思いきや、品のいいマダムが、上品かつ丁寧な接客をしてくれて、とても居心地がよかった。アメリカというよりも、英国式庭園の茶室の風情。

 興味深い外装と内装、快適な冷気、心地よい接客、おいしいカレー。これらを存分に楽しんだ後は、伊勢原市、清川村を経由して、宮ケ瀬湖エリアを流してから帰路に就いた。

 距離でいうと遠回りになった復路だけど、街中を走った往路よりもだいぶ快適に走ることができて、往路も復路と同じ道で来ればよかったな、という学びを得た。また何年後かにもしPepper’sに行くことがあれば、往復ともに宮ケ瀬湖エリア経由で行くことにしよう。

日記: 5月18日(2025年)

 BOLTのオイル交換を実施した。

 BOLTのオイル交換をするのは初めてなので、いろいろと調べながら行うことになった。次回以降のためにも、しっかりとメモを残しておきたい。

 ユーザーマニュアルによると、エンジンオイルの交換頻度は初回1000 km、以降は3000 kmごとまたは1年ごととのこと。

 私のBOLTは購入時にお店側がオイル交換をしてから、もうそろそろ2年が経過しようという時期になるので、すでに時期的には超過している。だけどその間の走行距離は2000 kmほどなので、トータルでまぁ程よいんじゃないかと思う。私の使用頻度や酷使の仕方からして、2年に1度ペースで十分だという判断だ。

 本当のところを言えば、3月の車検の時に一緒に変えてもらうつもりだったのだけど、作業内容を詳細に依頼し損ねた結果、オイル交換されずに車検を通過してしまったのだ。おかげでこのように自分で行う羽目になってしまったという次第なんだけど、これはこれで楽しいからまあいいか。

 そんなわけだから、次回以降はひょっとすると面倒くさくなって、車検で依頼してしまうかもしれない。だけど、一応記録は残しておこう。

 今回購入したオイルは、カストロールの廉価ライン(?)のPOWER 1(10W-40)にした。コスパ最優先のチョイスだ。スペック好きの人には眉を顰められるかもしれないけど、私ごときのバイクにはこのくらいのオイルでよかろう。どうせエンジンを酷使するようなシーンはないのだ。交換オイル量は、オイルフィルター交換の有無で変わるけど3.7 L~4 Lなので、いずれにせよ4 L缶1つでぴったり事が足りる。端数が出なくていい数字だ。

 ドレンボルトのワッシャーはデイトナのM14サイズを調達しておいた。

 廃油処理は、Miniで使っているポイパックが、同じ容量内でおさまるので、共用してしまうことにした。

 消耗品を上のように買い揃え、あとは必要な工具類を揃えて、作業開始だ。

 ジャッキアップしなくても作業できそうではあったけど、したほうがいろいろ観察できそうだったので、今回はジャッキアップをして作業をした。

 ジャッキアップをし、ボイパックをセットして、ドレンボルトを抜き、エンジンオイルを排油して、抜き終わったらドレンを締めて、上から新しいエンジンオイルを給油。さくっと作業完了だ。

 先代のFZ6もそうだったけど、Miniに比べて排油も給油も早い。オイルがさらさらと流れる。30分程度で、簡単に作業は完了した。

 その後、少し試運転代わりのプチツーにでかけて、具合を確認。オイル交換前からギアはスコスコ入っていたので、正直オイル交換の成果を体感はしにくかったけど、不具合があるわけでももちろんない。とりあえずこれで、むこう1年以上は安心して乗れるようになったことを喜ぼう。

 なによりも、やっぱり自分でメンテをすると、愛車への愛着が深まっていい。

 うむうむ。

 ・・・余談なんだけど、日本語版のユーザーマニュアルには、オイル交換の頻度や量は書いてあるのに、ドレンボルトの規定トルクが書いていない。英語版のユーザーマニュアルや、サービスマニュアルには書いてあるのに。

 YAMAHAは日本人には自分でメンテをさせる気がないのか?


オイル交換メモ
実施内容
・交換日:2025/5/18
・走行距離:3000 kmくらい
・交換オイル量:3.7 L
・次回交換:2027/05または車検時に依頼予定
・消耗品系メモ:
  ワッシャー残2つ
・次回までの購入予定品:
  10W-40のオイル4 L
  Miniのあまりがなければポイパック
情報類のメモ
・ドレン締め付けトルク:43 N・m
・ドレンのボルトサイズ:17 ㎜
・使用オイル履歴:カストロールPOWER1 10W-40
・ワッシャー:デイトナM14、厚さ1.7mm、ガスケット付き

日記: 5月5日(2025年)

 道の駅清川にツーリングに見せかけた、買い出しに行ってきた。

 つまり今回はツーリング回に見せかけた、グルメ回だ。

 道の駅清川は、特産品として清川恵水ポークなる豚肉を推している。そしてそれを使った豚丼を食堂で供してもいるのだけど、その豚丼に使う「豚丼のたれ」を、瓶入りで販売もしている。

 この「豚丼のたれ」を以前購入し、自宅で豚丼を作ってみたところ、非常においしかった。私の味覚にばっちり合った味だった。そして、すぐに使い切ってしまった。

 その後、その辺のスーパーで売られている、類似の普及品も試してみたけど、この道の駅清川の豚丼のたれとはちょっと違う味ばかり。不味いわけではないけど、違うのだ。あの味が良かったのだ。

 使い切った直後しばらくは、この清川の豚丼のたれロスにも耐えられた。だけど月日が経ち、ついに限界が来た。また、あの豚丼を、食べたい。

 ってことで、それを買いに行く名目のツーリングをしてきた、というわけ。

 ちなみに上掲の通販サイトだと、3本で3726円という、目を疑うような高価格で売られている豚丼のたれだけど、現地で買えば600円だ。600円でもスーパーで売られている普及品と比べるとやや高いけど、十分常用できる価格の範疇と言えるので、心配はいらない。道の駅の食堂で豚丼を食べるよりも、だいぶコスパよく自宅で同じ味を味わえるので、むしろお値打ち感のほうが強い。

 目的地としては、おなじみの宮ケ瀬湖方面へのツーリングの延長線なので、これと言って目新しいことは特にない。いつもの道をささっと走って、買って、ついでに食堂の豚丼もいただいて、帰ってきた。

 初夏のツーリングは非常に気持ちよかったし、ゴールデンウィーク中とはいえ午前中に行って帰ってきたので、そんなに渋滞に巻き込まれることもなかったし、豚丼もうまかったし、楽しいプチツーだった。

 そしてこれからしばらくは、我が家の食卓に豚丼が出てくる頻度が上がることだろう。

日記: 4月4日(2025年)

 BOLTの購入後1回目の車検更新をした。

 という話の前に、これまでのバイクの車検事情を振り返りたい。

 先代のバイクのYAMAHA FZ6 Fazer S2は、購入後数年間の「ちゃんと乗っていた期間」は、購入したYAMAHA専門店のYSPで、整備付きで車検を通してもらっていた。

 その後、そのFZ6にあまり頻繁には乗らなくなってからは、YSPからの「車検のお知らせ」を黙殺して、整備と点検は自分で目視程度で行い、車検自体はホリデー車検でサクッと通していた。

 さて、それで今回初めての車検となるYAMAHA BOLTはどうしようか・・・というときに、少し悩んでしまった。

 さすがに新しいバイクだし、しばらくはホリデー車検よりは、もう少し面倒を見てもらえるところで見てほしい。さりとて、BOLTを購入した店は、インターネットで見つけた遠くの店なので、毎回の車検のために行くというのは、少し億劫だ。

 BOLTはYAMAHAバイクなので、以前にお世話になったYSPに頼る、という手もなくはない。でも上述のような流れで、一方的に車検をお願いしなくした、という過去の不義理があるので、YSPはちょっと敷居が高い。私の考えすぎの可能性は高いけど、頼みにくい。

 一番穏当なのは、2りんかんやナップスなどの、車検整備を受け付けているバイク用品店にお願いすることだけど、これは最終手段にしたい。信用できるできないとかいう話ではなくて(なくはないけど)、これらの店はアクセスが悪い場所にありがちなので、これまた億劫だからだ。

 それで私がとった手段は、「近所のSUZUKIの専門店にお願いする」というものだった。

 この店は、どのバイク屋よりも近所にあるのだけど、HONDA、YAMAHAと乗り継いできた私としては、残念ながらこれまで全く縁のない店でもあった。「(この店に頼めたら近くていいのにな)」と過去に何度も思ってはいたものの、「(でも、SUZUKI乗りじゃないからな)」とあきらめていた店でもあった。

 そんなバイク屋に、今回はすがってみることにした。

 電話でおずおずと「あのー、近所のものなのですが、YAMAHA車なんですけど車検整備をお願いできないでしょうかー?」と聞いてみた。

 すると「あ、全然いいですよ! 持ってきてください」と快諾してもらえた。

 拍子抜けするほどあっさり話が通ってしまった。こ、こんなことなら、昔からお願いしていればよかったのか?

 後日、バイクを持っていき、さくっとバイクを預け、そして2週間後の週末には、無事に車検を通ったバイクを受け取ることができた。やったぜ。

 バイク屋が、いかにも「町のバイク屋」というような昭和感あるところだったとか、預けるときの手続きがえらく簡素だったとか、預かり証のようなものすらなかったのが不安だったとか、ちょっとしたエピソードもなくはないけど、結果的には過去最低の労力で、ちゃんと車検が通ったので、万々歳だ。

 ってことで、また2年はBOLTに乗れることが決定した。

 これまでもこれからもあんまり乗れはしないだろうけど、細々とライダーをしていこう。

 あんまり正確には確認してないけど、たしかオドメーターは購入時1000km弱で、車検時3000km弱くらい。一応雑な記録として。次回車検時にはオドメーターが5000kmに・・・なってなそうだな。

日記: 12月30日(2024年)

 BOLTにバックレストを装着した。

 BOLTを買った段階で、ハンドル、サイドケース、そしてこのバックレストを変更するのが、予定カスタムのすべてだった。

 そして順調にサイドケースをつけ、ハンドルも交換したのだけど、バックレストに関しては、いつまでもカスタムできずにいた。

 狙っていたモデルのバックレストが、長らくメーカー欠品中で手に入らなかったためだ。

 そうしてバックレスト無しでの運用を続けた結果、いつしかその姿に思い入れが出てきてしまい、逆にバックレスト無しのほうがシュッとしていていいかな、とすら思いつつあった。バックレスト装着の夢は、ほとんど霧散してしまっていた。

 ところが、そんな風にバックレストへの思い入れがなくなった頃になって、突然狙いのバックレストが家に郵送されてきてしまったのだ。

 通販サイトで「再版・入荷されたら即購入、発送」という登録をしたままにしていたためだ。

 商品が来てしまったものは仕方がない。そんなにもう求めてはいなかったとはいえ、装着しよう。

 ってことで装着してみた。

 今回装着した「結果的に1年以上入荷を待ったバックレスト」は、ハリケーンのものだ(型番:HA6412B)

 このバックレストは、競合品となるYAMAHA純正デイトナのものが「接合部がプレート」なのに対し、「接合部が丸パイプ」な点が気に入って選んだ。このパイプ形状は、BOLTのエンジンガードやフレームのパイプ部分と一体感がある。個人的には、BOLTのバックレストの中では、装着時の姿がもっとも自然な美しさになるように思う。

 装着作業に当たっては、すでにバックレストの装着部分に、サイドケースのホルダーがついていたので、そこにだけ少し工夫が必要だった。具体的には、ホルダーの厚みの分だけボルトの長さが足りなくなりそうだったので、2cmほど長めのボルトを別途用意した。結果的には1cm長めのボルトで、ボルト長は足りた感じだったけど、超過分が何かに干渉してはいなそうだったのでいいだろう。大は小を兼ねた。

 装着後の姿は・・・どうかな。

 予想通り、パイプ形状の一体感は良い感じだったけど、同じく予想通り、今までのシュッとしたオシリがちょっとゴツくなってしまったのは自分の中でも賛否がある。ま、いいか。

 装着後は試験運転と称して、いつものご近所テケテケツーリングに出た。

 毎年のことだけど、年末の都内周辺は交通量が少なくて、普段よりも快適に走ることができていいね。そしてこれまた毎年のことだけど、寒いわ。まだ12月だから、一番寒いのはもう1、2か月後だと思うけどね。

 ともあれ、年の瀬に納得のカスタムと散歩ツーリングができて、私の今年のバイクライフもまずまず有終の美かな。満足満足。