カテゴリー別アーカイブ: バイクとツーリング

日記: 12月4日(2023年)

 BOLTへの追加装備更新の話。

 先日のプチツーリングの前に、スマホホルダーを換装した。

 今回装着したのは、Kaedearのデビルホーンというモデル

 外観について公式サイトでは、その名の通り「悪魔の角」と表現しているけど、私の印象は、まぁ、クモですな、クモ。スパイダー。あるいは昆虫。そんな、ややグロテスクにも見える、異形のスマホホルダーにこの度換装した。

 これまでは写真右上のスマホホルダーを運用していた。上からスロットに収めて固定するタイプの、シンプルな構造、かつ、オール金属製という、素直さと頑健さとで構成された男気溢れるスマホホルダーで、大変気に入ってはいた。

 だけどスマホを現在のものにした結果、スマホ自体の寸法が大きくなり、そもそもスロットの対応サイズギリギリになってしまったうえに、ストラップホールの位置がホルダーに干渉もするようになったことで、装着の安定性に不安が出てくるようになってしまったのだ。

 というわけで新しいスマホホルダーの導入に踏み切った次第だ。

 今まではスマホホルダーなんて、スマホがちゃんとホールドされて、長持ちすればなんでもいいと思っていたので、どちらかというと見た目と価格とで選んできた。

 しかし今回は珍しく、見た目や価格よりも、性能面に着目することにした。あまり値段に頓着せず、大きなサイズに対応していること、脱着がしやすそうなこと、振動軽減機構がついていることなどを評価し、冒頭で述べたこのモデルをチョイスしたというわけだ。

 価格を気にせず性能で選んだけあって、スマホホルダーの価格なんて、いくら高くともたかが知れているとはいえ、今までの私のスマホホルダー歴では、実際、最高値の部類になりはした。

 でもそのたかが知れている分のお金を、余分に支払っただけあって、装着作業時から各パーツの質感の高さや、マニュアルや備品類の抜け目なさを感じた。なるほど、これが中華製ではない、ちゃんとした品質か。

 実はこのモデルをチョイスした理由のひとつには、Kaedearというメーカーへの興味と応援の気持ちがあったりもした。Kaedearは2019年創業の横浜のバイク用品メーカーらしいんだけど、新進気鋭というような元気の良さを感じる。ここ数年で、良さそうなバイク用品をどんどんリリースしている。国内にこういうメーカーが誕生することは、バイク乗りとしては大変喜ばしい。頑張ってほしい。

 そんな気持ちがあったので、手にした商品の確かな品質にも満足した。

 ってなわけで新しいスマホホルダーに換装した。しっかりとしていて脱落しなそうだし、スマホの付け外しも容易だし、今のところは好印象だ。

 あとは長持ちさえしてくれれば文句はない。樹脂製はその辺に不安があるけど、これはどうかな。

日記: 12月2日(2023年)

 山寺紅葉ツーリングに行ってきた。

 ・・・というと、ずいぶん遠くへ行ったような印象になるけど、そうでもない。目的地は東京都内のプチ名所くらいの場所だったから、片道の走行時間は1.5時間くらいだったかな。

 食事なども伴わなかったので、行って観て帰ってまるっと4時間程度の、ショートツーリングだった。

 そんな今回の目的地は、東京都あきる野市の名刹、広徳寺だ。

 場所は武蔵五日市駅のすぐそばで、まぁ田舎は田舎なんだけども、完全な山奥というよりは、市街地そばという立地。にもかかわらず、写真のように奥まった山寺の雰囲気があって、紅葉も綺麗なので、知る人ぞ知る地域の景観ポイントになっている。

 実際に行ってみても、樹に残る葉と落葉とのバランスがいい、天も地も黄金色の世界がそこにはあって、実に眼福だった。

 しかし、景色はよかったのだけど、大変だったこともあった。

 それは、そこに至るまでの坂道と、駐車場の土壌だった。

 道幅の細い、くねくねとした、急斜面を上らなければたどり着くことができず、道中は緊張を強いられた。こういう局面になると、重く、曲がらない車体が恨めしくなる。

 そして、さらにその重さを恨めしく思ったのは、駐車場でだ。駐車場には気が付かないくらいの、ゆるい傾斜がついていたらしく、微妙な下り側に頭を突っ込んで停車する形になってしまった結果、帰路そこから車体を引き出すのに、結構手間取ってしまった。地面が柔らかめの土の地面だったことも、引き出しにくさに拍車をかけて、本当に大変だったよ。傾斜は写真の1つ目の通り、一見平坦に見える程度だったんだけどね。車体を引っ張り上げた頃には、すっかり汗をかいてしまった。

 ともあれ、サクッと走りたい時に、ちょうどいい距離の名所を、しっかり楽しめた。よかったよかった。

 この秋はいろんなところで紅葉をみたけど、さすがにこれがシメかな。

 この先はもう冬ツーリングの世界になることだろう。

日記: 12月1日(2023年)

 新しいバイクギア購入の話。

 ちょっと前にどこかで「電熱装備は毎冬検討はするけど、結局買わないんだよなぁ」とか言った舌の根も乾かぬうちに、電熱グローブを買ってしまったので、そのレビューをしたい。

 買ったのは写真のようなグローブ。Hompres製のJRJCSTBN01Dという型番だ。

 このグローブは類似品がAmazonにいっぱいある。おそらく、いろんな販売元にOME供給されているのだろう。似たような品が、複数のブランド、複数の型番でリリースされているようで、どれを選べばいいのかさっぱりわからない。テキトーに選んで購入した。ともあれ、どれも中身は同じようなもんなんじゃないかと思われる。

 概要としては、おそらくは「中華メーカー製の中堅クラスの電熱グローブ」という位置づけかな。バッテリーや充電器、車体接続用のケーブルなどの備品コミコミで、購入時10000円そこそこだった(セール価格。今は12000円程するようだ)。結構高いけど、コミネやタイチの品を買えば、備品込みでもう1万円近く上乗せになるので、高すぎるというわけでもない。そこそこクラスの品だ。

 ということで、そんな中華電熱グローブを、後日報告予定のショートツーリングで使用してみたので、感想を述べたい。

 なお、長時間乗るのであれば車体からの電力供給が望ましいのだろうけど、私は大体長くとも4時間までしかツーリングをしない生活なので、バッテリー運用しか考えていない。バッテリー運用でのレビューになる。

 第一印象は、「操作しにくい」だった。

 買いたての冬グローブだから、生地がこなれていなくて仕方がない部分もあるけど、それを差し引いても、グローブ自体がかなりゴワゴワ、かつ、微妙なサイズ感(これは私のチョイスミスかもしれないが)で、操作のしにくさを強く感じた。

 レバー操作、ウィンカー操作などが本当にしにくい。誤って何度かクラクションを鳴らしてしまうなどの、実際の操作ミスさえ発生した。

 グローブ自体に慣れることと、グローブが馴染んでくることとで解消される問題であればいいけど、そうでなければ安全上の理由でお蔵入りかな、と思っている。

 次に感じたのは、「袖どうしたらええねん」問題だった。

 いわゆるガントレットタイプの、手首を大きく覆う長さのグローブなんだけども、グローブ側の開口部も、ジャケット側の開口部も、大きくも小さくもない微妙な寸法なせいで、どちらをどちらに入れ込むこともできず、ガッツリかち合ってしまった。袖周りがぐしゃぐしゃして気分が悪い。どうするのが正解なんだ、これ。

 で、最後に肝心の温かさなんだけど、これはよかった。

 片手だけをスイッチオンにして走行してみると、走行開始10秒程度で、もう明確な温度差を感じた。温まるのが早いし、温度そのものも高い。その後2、3時間程度運用した限りでは、バッテリーが切れるようなことももちろんなかった。

 この日は、そもそも電熱装備が必要なほど寒くはなかったから、本格的に寒い日だとどうなってしまうのかは、まだまだ未知数だけど、なにもないよりは確実にいいだろうな、という手ごたえは得られたよ。

 ってなわけで、電熱グローブ。

 温度面ではまずまずだったけども、装着感全般の悪さがどうしても気になってしまうな。もう少し使い続けてみて、慣れるといいのだけど。

 どうなることか。

日記: 11月2日(2023年)


 富士山を中心に周りをぐるっと回る、富士山一周ツーリングに行ってきたので、その様子を動画で公開。

 例によって平日に有給を取ってのツーリングだったので、道路は空いていて快適。秋の景色の色彩もあざやかで、非常に眼福なツーリングになった。

 ただ、ちょっと大変だったのは、朝の10:00ごろまでの寒さ。今回は、春秋向けのジャケットに、ロンT、Tシャツ、という温暖気候向けの構成で挑んだんだけども、ジャケットの構造の問題で、首元から入り込む走行風が冷たく、高速道路を降りるまでの間に、奥歯がガチガチするほどに体が凍えてしまった。寒い寒い。

 とはいえ、10:00を過ぎるころには気温も上がり、陽光もかなり暖かくなったので、すぐにこの問題は解消された。そこからは快適を絵にかいたようなツーリングを楽しめたよ。

 昼食の富士宮やきそばは、美味しかったけど、かなり甘めに感じたかな。富士宮やきそばを現地で食べるのは、15年前の富士山一周ツーリングの「伊東」以来だったけど、こんなに甘くはなかった気がするな。これもまた店の個性か。

 とにかく楽しいツーリングだった。Boltにもだいぶ慣れてきて、良い感じ・・・というところでいよいよ季節は冬になるわけだ。今年の冬は乗る気力が出るかなぁ。

 はてさて。

日記: 10月25日(2023年)

 「バイクのパニアケースのお手入れ習慣をつけよう」作戦を発動した。

 これまでの日記で紹介したように、私の新しい愛車にはViking Bagsのパニアケースがついている。

 そして、私が購入したそのケースは、表面を合皮で革張りされたモデルになっている。そのため樹脂製のパニアケースでありながら、外観上は革のサドルバッグの風合いがあって、そこは大変気に入っている。

 ただ、やはり合皮となると、どうしても劣化が心配になる。

 過去に合皮がパリパリに劣化するようなシーンは、何度も見てきた。あまり素材系に詳しくはないから、どういう合皮はパリパリになるとか、そういうことはよくわからないので、このパニアケースの合皮が、過去例のごとく、そのうちパリパリになってしまうのかはわからないんだけど、最悪の事態を想定して、心配は募る。

 そこで、「今からできることはしよう」と考えたすえに、「メンテ用のクリームを定期的に塗る」という結論に達した次第だ。

 写真のような合皮対応の革製品メンテクリームを、パニアケースの底に常に忍ばせておき、ツーリングから帰ってきたらマフラーが冷めてバイクカバーをかけられるようになるまでの待ち時間に塗る、という自分ルールを課すことにした。もともと浮いていた時間を埋めるだけだから、さして負担にはならないだろう。

 とりあえず今日は、初回分を塗り塗り。

 まだちっとも劣化してはいないから、塗ったところで外観上の違いはほとんど起こらない。だけどそれでも、心なしか表面に艶感がでた気はするし、バイクにいいことをしているという自己満足もあるから、悪い気分ではないな。

 この習慣を忘れないようにしていこう。