なんといってもこのパッチの目玉は、「人間NPCが帰ってくる」ということだ。
PC同士の濃いコミュニケーションをさせることに注力しすぎたせいか、人間NPCをすべて排除するわ、VC以外のチャットを用意しないわと、様々な施策を講じた結果、評判は劣悪になり、しかもPC同士のコミュニケーションも、他のオンラインゲームに比べて明らかに希薄となってしまっていたこのゲーム。さすがに方針の過ちを認めたのか、この段階でやっとというか、ようやくというか、人間NPCの登場だ。
パッチ後の世界に降り立って、最初に自動発生するのは「監督官に会え」というミッション。
パッチ前の世界では、生きているのかどうかも分からず、しかもその足跡はPC以上のバケモノ、超人、ビーストという活躍にまみれ、まさに伝説上の人物というべき存在だった「監督官」。それにあっさり会えてしまう、というところから、Wastelandersの物語は始まるようだ。
ってことで、初回のプレイは30分ばかり遊んで、監督官に会うところまで遊んだ。
ここではおそらく多くのプレイヤーにとってははじめての、「NPCとの会話システム」を体験できる。オンラインゲームでは多くの場合、会話の選択肢は複数あったとしても、すべてを1回のプレイで読めるものだけど、このゲームの場合はどれか1つを選んだ場合の展開しか見られないことが多い。情報が1回のプレイでは集まらないうえに、場合によってはゲームプレイそのものに不可逆的な影響を与えそうだ。シビアである。
ともあれ、なかなかWastelandersの最初の印象は好感触だ。人間NPCの追加や、その会話を楽しむというプレイスタイルは、FO76をますます「ソロゲーでよかったのでは」的評価に導きそうだけど、ソロプレイが多いいまの私のFO76環境にとってはむしろ追い風。ソロゲー的であるがゆえに、なにも急ぐことはなさそうだし、他のゲームとも兼ね合わせながら、じっくり遊んでいこう。