日記: 4月30日(2021年)

 骨折後4週間が経過。

 今週はゴールデンウィークのため、通院がない。いままで1週間ごとに経過がわかっていた骨折の情報がないというのは、不安というよりも娯楽を奪われたような感覚に近い。少しずつでも事態がよくなっていく様を観察するというのは、つらい骨折生活の中の、数少ない楽しみだったのだ。

 この1週間は、先週の通院時に「足に刺激を与えたほうが良い」と言われたことを受けて、足を座った状態でばたばたしたり、足を少しだけシーネの中でほぐすように動かしてみたりと、生兵法で戦い続ける期間でもあった。

 それぞれのアクションが良いことなのか悪いことなのか、その際に与えるべき刺激の強度はどの程度が適切なのか、そういったさじ加減がわからないのがネックだけど、痛くなければ問題なかろうと、割り切って刺激アクションを繰り返してきた。それだけに、アクション開始後1週間のこのタイミングで、その初動の結果を知ることができないというのは、とても残念だ。

 ただここまで外見的にはあまり変化はない。相変わらず足は膨らんでいるし、皮膚の色も黄色かったり黒ずんでいたりと、完全なる異常事態。健常な脚は遠い。

 しかし、うーん、やっぱり現状が気になる。現状を知っても知らなくても治癒期間は変わらないと思うんだけど、それでも知りたい。早く通院したい。レントゲンをみたい。

 PCR検査をしたがる人々の気持ちが少しだけわかったような気がするよ。

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