昨日上げたムービーを、一度削除して、上げなおした。という件について。
最初に理由を端的に言うと「アップロード後に行われるYouTube側のエンコードによる劣化具合がひどかったから」だ。
YouTubeへのアップ後の画質の劣化は、なにも今に始まったことではなくて、過去の動画でもほぼ毎回発生してはいたし、残念な気持ちを抱いてもいた。だけど、今回の動画は特に劣化が甚だしく、字幕のブロックノイズ感に至っては、もはや読むのもツライ、というようなレベルだったので、さすがに我慢の限界になったというわけ。
このサイトに来てくれる極々限られた人しか見ない動画だとはいえ、自分の記録をこうも美しくない状態で保持するのは、やっぱり気分が悪いのだ。
で、いろいろ調べたんだけど、不確定ながらもわかったことは以下のようなことだった。
- YouTubeに動画をアップロードすると、YouTube側の謎の自動判定によって、高圧縮(劣化・大)されたり、低圧縮(劣化・小)されたりする
- どういう謎の自動判定がされているのかは非公開なので、どの程度劣化されるかはアップロードしてみなければわからず、運任せの要素が強い
- 人気ユーチューバーの動画などは劣化されないとか、そういう人読みな部分もあるとかないとかだけど、これは私には関係のない話
- ただ一つ、特筆すべき情報として「1440p以上の解像度の動画は必ず劣化が少ない」という設定は判明しているらしい(2021年12月現在)
なるほど。
概ね知っていたことだったけど、最後の「1440p以上の解像度の動画は必ず劣化が少ない」っていうのは盲点だったな。
普通に考えると、解像度が高いということは、容量が大きいんだから、より高圧縮されて劣化しそうなもんだけど、その真逆の現象があるそうなのだ。動画の殿堂たるYouTubeとしては、最新鋭の解像度を持つ動画は、できるだけその高画質を維持して反映したい、トップランナーを満足させたい、というようなプライドがあるのかもしれない。
とはいえ、私はこれまでそんなことは知らなかったので、今回の動画は撮影したソース動画からその後の編集まで、すべて1080p環境で行ってしまっていた。今後は1440pで撮影するのも一考せねばなるまいけど、今回はどうしようもないな。
そう思いかけた。
・・・でも、待てよ。
今回の劣化具合を見るに、これはひょっとすると1080pの動画を1440pに引き伸ばして、それをアップロードしたら、むしろ画質が良くなるんじゃないだろうか。
つまり、
- 1080pの動画をYouTubeにアップして高圧縮されたときの劣化具合をAとする
- 1080pの動画を1440pに引き伸ばすことで起こる劣化具合をBとする
- 1440pの動画をYouTubeにアップして低圧縮されたときの劣化具合をCとする
- この時、劣化具合は「A>B+C」が成り立つのではないか?
そう思いなおしたのだ。
で、実際に試してみたところ、想像通りの結果が得られた。明らかに、1080pのままアップロードした動画よりも、1440pに引き伸ばした動画のほうが、YouTube上では劣化が少なかったのだ。
これが今回の動画の再アップロードのいきさつだ。
うーん、YouTubeへのアップロードもいろいろあるんだな。
またひとつお利口さんになった。