日記: 7月23日(2023年)

 信州ビーナスラインドライブ旅行に行ってきた。

 今回の足は、諸般の事情によりバイクでもミニでもなく、実家のデミオ君。今どきの普通の車に、逆に戸惑いながらも(なんでウィンカーが右側なんだ)、楽しく走り、観光してきた。

 今回の行先であるビーナスライン周辺は、これまでドライブやツーリングで、何度も何度も行ったことがあるところだったので、新鮮味はあまりなかったものの、何度も行っているところならではの、既知の場所に変化を探す楽しみや、変わっていないことへの安心感、それにわずかな新発見の喜びを、合わせて味わうことができた。これはこれでよいものだ。

 今回の旅行で感じたのは、盛況になってきたな、ってことかな。

 私がよく行くビーナスライン周辺の蓼科高原は、ン十年前から通っているんだけど、昔は賑やかだったのに、ここ20年ほどは年々寂れていく、昭和に取り残された観光地、という印象が強かった。

 でも、今回の旅行では、それが盛り返されてきている動きが感じられた。

 しょぼいとはいえ道の駅のビーナスライン蓼科湖ができていたり、ホテルが満室だったり、そこで食事をするのも待ちが発生していたり、ビーナスラインで駐車場難民になりかけたり、軽い渋滞が発生していたり。少なくとも閑古鳥とは無縁の、往年のにぎやかさを取り戻しつつある姿が、そこにはあった。

 人が多ければ多いで、多少他人が煩わしくはあるものの、寂れるよりはよほど良い傾向だ。

 高原の快走路を楽しみ、温泉旅館でくつろぎ、北八ヶ岳や車山の上からの眺望を得、暑いときにはソフトクリームを食べ、諏訪大社に詣で、高島城を見上げ、岡谷でうなぎを食べ、最後に中央道で渋滞にはまるという、信州ビーナスラインドライブのフルコース。

 やりきった。

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