私が最後に浅草を訪れたのは、記録を見ると2005年のゴールデンウイークだったようだ。うーん、そんなに前になるか。
そのころの記憶と比べてまず思ったのは、外国人がだいぶ増えたな、ということだった。
視界に入る半分とは言わないまでも、3、4割くらいの人は外国人ではないか、というくらいに外国人観光客が増えていた。そうだということは聞いていたけど、日本も偉くなったもんだ。
またそんな世界的な日本観光人気に歩調を合わせるように、観光業の発達も見て取れた。
特に目についたのは、仲見世付近に立ち並んでいた食べ歩き系の店の数々だ。店内で食べる飲食店ではない、食べ歩きの店なんてものは、浅草寺のテキヤを除けば、以前はほとんど存在していなかった気がする。
また店内で食べる飲食店も今風の外観の、おしゃれなものが増えていた。カフェからラーメン屋まで、よりどりみどりといった様相。そのぶん、なんとなく昔ながらのホッピー通りは、ちょっとさみしげに見えなくもなかったけど、それは通ったのがまだ昼間だったからかな。
人力車引きのお兄さんたちが、雷門周辺に大量に並んでいたのも驚きだった。以前は、こんなにたくさんはいなかったはずだ。しかも、どうやらこの人力車の主要顧客は外国人らしく、人力車のお兄さんが「Hey Guys!」と英語で客寄せをしていたのには、隔世の感があった。
あとは、スカイツリーが見えるというのも、当たり前のことなんだけど、20年前とは大きな違いではあったかな。風景に1つ大きな違いを生んでいて、昔日との変化に思いをはせるのも、また楽しかった。
王様の餃子、うめえ。