ローバーミニ。2000年式の最終型。AT。ほぼノーマル車。走行50000kmくらい。
写真の真ん中。名前どおりにちっこい。普通車なのに、隣の軽より小さい。なのに払ってる税金は圧倒的に多い。不条理を感じるが仕方ない。
シティハンター世代の私としては、ローバーミニが昔から乗ってみたい車種ナンバーワンだった。でも、とうの昔にローバーミニは生産終了してしまったから、それ以来ミニを購入するなら、少々趣の異なるBMWのミニを新車購入するか、どうしてもローバーミニに乗りたいからと、最低でも15年落ちの中古車をトラブル覚悟で買う以外に、選択肢はなくなっている。
で、今回私は、その覚悟をしてローバーミニを買った、という次第だ。実用でも、速さでもなく、趣味のための車。でも、それでいいのだ。
まだ納車数週なので、目立ったトラブルなどはないけど、ウェブ上の情報を総括すれば、「トラブルが親友」というような車であるようだ。少なくとも現行の日本車のような、「ノーメンテで故障知らず」というような、生易しい車ではないことは間違いない。今後なにがきても驚かないように、心構えだけはしておこう。
ファーストインプレッションは、悪いところとしては
- わずかにオイル漏れ
- 外装はげ、錆などが数箇所
- 車内で聞こえる走行音がうるさい
- ブレーキが鳴く
- 室内ランプが微妙に接触不良気味
- パワーがない
- カギが多い
オイル漏れはまだ深刻ではない感じ。
はげや錆は、1/1プラモデルをいじるつもりで、少しずつ対処していこうと思う。
走行音はどうしようもないな。防音マット的なものを処置しても、効果は知れていると思うので、むしろ音を楽しもう。
ブレーキの鳴きは正直なんとかしたい。
室内ランプはまだ許容範囲。
パワー不足は坂道で強く感じる。がんばれがんばれとドライバーズシートで応援しつつ運転する日々。
カギがイグニッション用、ドア用、フューエルキャップ用の3つも必要なのは煩雑。私の場合さらに、機械式駐車場用の鍵もあったりする。儀式感があるのはいいんだけどね。
逆にいいところは
- かわいい
- シンプル
- リラックス
- 一応それなりに走る
かわいさは最大のメリット。最初から見た目買いで、期待通りの見た目の車を我が手にできた。所有の満足感は絶大。
構造がシンプルなので、ある程度自分でいじれそうなのも、遊び道具としては利点。チェックに、オイル交換や、グリスアップ、ローテーションくらいは自分でやっていきたい。
「所有の満足感がある」のに「遅くても許される」という立ち位置は、路上でプレッシャーがなくて、運転時に実にリラックスできる。精神衛生上、私にとって非常に望ましい車だ。
で、肝心の走りだけど、まぁ予想通りに、実用できるギリギリレベルには十分走ってくれた。加速に難があるものの、高速道路を80kph巡航するのは大丈夫。100kphまでがなんとかいけて、それ以上はなかなか速度が上がらない、という感じだった。追い越しは前がよほど遅くないと、速やかにはできないかもしれない。あっという間に130kphくらいにはなるバイクとは、この辺の感覚がだいぶ変わりそうだ。
ってなわけで、新しい愛車との生活が始まった。楽しみだ。