好きじゃないカスタム:第2回。
今回槍玉に挙げるのは、灯火類のカスタム、特にヘッドランプの光度を上げる側のカスタムだ。これが大嫌い。
表面的な理由はもちろん、まぶしいからだ。本質的には、改造者が身勝手だからだ。
車両Aのヘッドランプのまぶしさを上げるとどうなるか。まず、車両Aのドライバーからの視界は良くなるかもしれない。次に車両Aが他の車両から知覚されやすくもなるかもしれない。いずれも「かもしれない」と書いたのは、明暗の差がくっきりしすぎると、逆に暗い部分が見えなくなるために、一概に見やすいとはいいがたいからだ。本音を言えば、トータル的には大差なかろう、と思っている。
次に周囲にいる対向車Bや歩行者Cを考えよう。これらの視界はまぶしさでかなり悪くなる。知覚されやすさも、車両Aによって認識者が幻惑されるために、車両Aのランプ照射範囲外にいる限り悪くなる。完全にデメリットしかない。
つまりヘッドランプの光度を過度に増すカスタムは、自分の見易さと見られ易さを上げる(かもしれない)代わりに、周囲の他人全員の見易さと見られ易さを下げるという、身勝手きわまる行為なのだ。
こういうようなことをいうと、やれ標準ランプは暗いだの、やれ田舎道は暗いだの、なんだのかんだのと正当化する発言が出るんだけども、しゃらくさい。現行の車両の車検通過の光度で足りないということなんて、めったにない。ごくごく限られたレアな危ないケースでは、安全に徐行すればいいだけの話だ。
どうしても漆黒の闇の中を通るのに光度が足りないというのなら、その車両で漆黒の闇以外を通るな。漆黒の闇の世界のための車は、人間の世界で生きるのには不向きだから、永遠に辺境の地に閉じこもっていろ。辺境専用車にしろ。人里に出てくるな。と、いいたい。
このカスタムを嫌悪する根本的な思想は前回のナンバーの折り曲げと同じだ。「他人の迷惑を考えない身勝手な改造」だからだ。ナンバーの折り曲げは、迷惑の対象が主に公安だったのに対して、ヘッドランプの場合はすれ違うあらゆる他人、という点でより直接的な被害が大きい。性質が悪い。罪深い。
車検だけではなくて、パーツの販売や改造請負などについても、もう少しこの分野は規制すべきじゃないかなぁ、と思うよ。人命に関る、と思う。
雪国だと最近流行りのHIDなどの白っぽい光は明るくなっても雪の輪郭が見えづらくちょっと辛い。
やはりフォグランプとかによく使われる黄色の光が真っ白な雪の状況を把握するのにいいね。
明るい暗いの差は確かにあるが見えやすさの影響大きいのはライトの近目遠目の切り替えじゃね。
むしろ遠目のままで走っている奴!眩しいんだよ!
ちなみに私の車はハンドル切った方向に自動的にライトが向く。
技術の進化バンザイ!
遠目近目っていう言い方をはじめて見たぞ!プロっぽいな。
私の生活圏だと常に対向車がいるし、十分に道路は明るいしで、
99.99%そもそもハイビームがいらないなー。
あんまり使わないもんだから、とっさに使うことが
できないドライバー(=私)が怖い。
そして、わ、私のチャリのライト(ハンドルマウント)も、
ハンドルを切ったほうを向くよ!